https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/900176453.html
岩手県にある町、田野畑村にはコンビニが一つもありません。村長の肝煎り(きもいり)で誘致を進めていましたが、8月までに企業からの応募はゼロでした。村が再募集に向けて動き始めています。
「初のコンビニ」応募ゼロ
村にコンビニを誘致することを公約に掲げて当選した、佐々木靖村長です。
「ロケーション見たときに、ここであれば店舗が入れるかなと。駐車場ここ使えますから」
賃料は年間13万円
村が用意したのは、広さおよそ270平方メートルの土地。道の駅の一角にあるため、駐車場もたっぷりと確保されています。しかも、賃料は年間13万円と破格の安さです。
ありとあらゆる好条件で、今年コンビニの募集をかけたところ、応募はなんとゼロ。一社も手を挙げてくれなかったというのです。
「手を挙げてくれるかなと思ったら、採算が取れないのがネックになった」
人口およそ2800人の岩手県田野畑村。自然を生かした観光名所が多く、太平洋に面したリアス海岸は、美しい断崖を臨む海岸段丘がそびえたちます。船で巨大な空洞を回遊するツアーや、ダイビングやキャンプに訪れる観光客でにぎわう村です。
村長が、道の駅の中にコンビニを建てようと思った理由の一つが、地元住民だけでなく、観光客にも利便性が高くなることです。
「ここは(高速の)インターにしたいと公約に掲げてきましたので、それが実現になるということになりました。利用者の利便性もインターで出入りしてもらって、コンビニがあれば、お互い皆さん、村民も三陸沿岸道の利用者もいいのではないか」
地元住民も、口々にコンビニの必要性を訴えます。
地元住民「支払いがコンビニだと楽なの。郵便局だといろいろ難しくて」「コンビニは物を買うだけじゃなくて、いろいろできる。支払い、ATM、いろいろ機能がある。そういう意味でも生活のインフラ面的なところかなと思う」
最寄りのコンビニ20キロ先 地元切望
今現在、最寄りのコンビニはどこにあるのでしょうか。村役場から最寄りのコンビニまで実際に車でどのくらいかかるのか、計ってみます。
高速道路を使ってコンビニに
村役場を出発し、しばらくすると…車はなんと、高速道路を走っています。これにはスタッフも思わず…。
スタッフ「まさかそんなこととは」
役場に確認したところ、高速道路を使ってコンビニに行くのが普通だといいます。
高速に乗ってから3つ先のインターを降り、コンビニが見えてきました。距離にしておよそ20キロ。一般道では30分かかりますが、高速を使って、最寄りのコンビニまで、およそ12分で到着しました。
どうすればコンビニを建てることができるのか。番組は、田野畑村のように、元々最寄りのコンビニまで30分ほどかかっていたという似たような環境に建つコンビニを発見しました。
そこは京都府南丹市、「かやぶきの里」という観光地として知られ、旧美山町に一軒だけあるというコンビニです。「Yショップやまよ京都美山店」です。一体どうやってコンビニをオープンしたのでしょうか。
Yショップやまよ京都美山店 中島和行オーナー「私の前の方(先代オーナー)が、20年とか25年ぐらい前に経営の形態を変えて、コンビニを考えられて」
中島さんが1年前にコンビニ業を引き継ぐ形で経営しています。しかし。
Yショップやまよ京都美山店 中島和行オーナー「収納代行とかのシステム料金、利用料がこちらにかかってくるため、そういうものが1カ月の利用者数で入ってくる、こちらに入ってくる手数料とかが採算合うかと言われると、1年半ぐらいやっていて(採算が)合ったことは1回もない」
田野畑村民も求めている収納代行サービスは採算が合わない分、商品のラインナップを工夫しています。店内を見ると、食料品の他に、鎌や田んぼの水路の開閉に使う農機具など、役に立つ需要が高い商品が置いてあります。さらに。
「週一回の宅配サービスを契約していても、1週間持たないものが、パンや食品だと出てくるので、どうしても足らない時があるので、店が開いていると助かるというのはたくさん聞く」
地元民に寄り添ったコンビニ。高齢化が進む美山町にとって、地域にはなくてはならない生活インフラとなっています。
一方、田野畑村には、コンビニを切望するもう1つの理由がありました。
佐々木村長「特にうちの方、東日本大震災で被災していますから、バックアップしてもらえるような施設ということで考えています」
防災拠点として、コンビニが今後どうしても必要なのだと訴えます。
※以下出典先で
引用元: ・【岩手】田野畑村 コンビニ誘致も応募ゼロ 最寄りコンビニ20キロ先で地元切望 [七波羅探題★]
あとうのす断崖って絶景がある

