ガザの死者７万人超える　停戦後も止まらないイスラエル軍の攻撃

　パレスチナ自治区ガザの保健省は29日、イスラエル軍とイスラム組織ハマスによるガザでの戦闘が始まった2023年10月以降のパレスチナ人の死者が7万人を超えたと発表した。イスラエル軍は10月10日の停戦発効後もハマス側の「停戦合意違反」を主張して攻撃を続けているほか、がれきに取り残されていた遺体の捜索や死亡認定も進んだ。　保健省の発表によると、29日時点での死者数は7万100人。イスラエル軍は29日も、ガザ南部で停戦合意に基づいて設けられた軍の撤退線（イエローライン）を越えたとして、計3人を殺害したと発表した。このうち2人について、「不審な行動をし、差し迫った脅威となっていた」と説明した。AFP通信などによると、29日朝にガザ南部でイスラエルのドローン攻撃により10歳と8歳の兄弟が死亡した。兄弟の親戚はAFPの取材に対し、「2人は足に障害のある父親を助けるために薪を集めに出かけていた」と話したという。

朝日新聞　2025年11月30日 7時36分
https://www.asahi.com/articles/ASTCY7GGKTCYUHBI002M.html?ref=tw_asahi