「車がなかったら、生活が成り立たない」
そう語るのは、地方都市で暮らす34歳のシングルマザーの進藤さん。
子どもの送り迎え、買い物、通勤等。どれも車がなければできない日常です。しかし、その「必要不可欠な足」が家計を大きく圧迫しています。
自動車の維持にかかる毎月の出費は、約3万円。約15万円の手取りのうち、実に2割が車のために消えていく計算です。働いても、働いても、車の維持費に消えていき、貯金も難しい。そんな現実があります。
地方に住む人ほど感じる「移動の貧困」とは何なのでしょうか。
車のリアルな維持費・内訳はどのくらいなのか?
進藤さんが月に支払う費用は、下記の通りです。
・ガソリン代:約12000円
・自動車保険料:約8000円
・駐車場代:約5000円
・車検・税金などを月割り計算:約7000円
合計で約32000円。
この計算は、決して高級車ではなく、一般的な軽自動車の維持にかかる金額です。それでも、手取り15万円前後の生活にこの負担は大きくのしかかります。
子どもの教育費や食費を削るわけにもいかず、「車のために働いているようなもの」と進藤さんは苦笑します。燃料費が高騰する今、その重みは年々増しています。
地方の交通手段である車の認識
▽車は「生きるための道具」
公共交通機関が充実している都市部では「車は贅沢品」という意見も一部あります。
しかし地方では、公共交通機関が1時間に1本しかない地域や、バス停まで徒歩30分以上の地域も珍しくありません。まさに、車は「ライフライン」です。
都市部であれば、電車やバス、タクシーなど選択肢がありますが、雨の日や夜の送り迎え、遠くのスーパーへの買い出しなどを考えると、車なしの生活は現実的ではないのです。
この交通インフラの格差こそが「移動の貧困」を生み出しています。
▽車を持たないことは時間と機会の損失をうむ可能性
車の維持費だけでなく、移動にかかる時間と機会の損失も深刻です。
通勤や通院に片道30?40分かける人も多く、ガソリン代に加えて時間的負担も大きい。結果として、フルタイム勤務が難しくなったり、子どもの習い事や進学先の選択肢が限られたりします。
表出しづらい「移動の貧困」をどのように解消していくか
車をもつことは「選択できる自由」ではなく、「選択のできない不自由」。これが、地方に住む多くの人々が抱える現実です。
都市部では「環境負荷の少ない移動(脱炭素・徒歩推奨)」への意識が高い一方、地方では「生活維持のための移動」が優先される傾向は否めません。
結果として、都市部や政策側の「持続可能な移動」と、地方住民の「生きるための移動」の間にズレが生じている側面があるのかもしれません。
根本的な改善には「都市の価値観」を前提としない政策が必要です。
地方部の現状を精査し、それぞれの地域に合った移動の支援を進めること。 それが、地方で暮らす人々の「生活の豊かさ」を守る第一歩になるのではないでしょうか。
【監修】勝水健吾(かつみず・けんご)社会福祉士、産業カウンセラー、理学療法士。身体障がい者(HIV感染症)、精神障がい者(双極症Ⅱ型)、セクシャルマイノリティ(ゲイ)の当事者。現在はオンラインカウンセリングサービスを提供する「勇者の部屋」代表。
(まいどなニュース/もくもくライターズ)
https://maidonanews.jp/article/16146749
12/1
引用元: ・地方で深刻移動貧困の実態「車のために働いてる」手取り15万円のシンママ月3.2万円が軽自動車の維持費 [七波羅探題★]
かえって余計なカネがかかる
政府が国民から都合よく搾り取るための自動車社会制度
日本政府は本当にどうしようもない
一度、解体して作り直さないとダメ
ガソリン175円
12000÷175✕18=毎日50キロ
ド田舎に住み過ぎだろ
10センチくらいの自転車の通るところを通れとか
非常に乗りづらい世の中になってきてるしな

