6人に1人が生涯で一度は不妊を経験する時代といわれる。
だがその中に男性も含まれるという認識は広がっているとは言えないのが現状だ。
◇まずは検査を
徳井さんが男性不妊専門の病院へ転院し、下された診断が「精索静脈瘤(せいさくじょうみゃくりゅう)」だった。
精索静脈瘤は、精巣の周囲にある静脈がこぶ状に膨らみ、血流が滞ることで精巣の温度が上昇、精子の質や量に悪影響を及ぼす疾患だ。精巣機能の悪化や陰のうの違和感、痛みなどの症状がある。
「内科医として働いているため、知識として精索静脈瘤は知っていましたが、まさか自分がなるとは思っていませんでした」
徳井さんは当時の心境を語る。
「でも異常を知って振り返ってみると、精巣の左側が張ったように感じることがありました」
違和感と診断が線でつながり、驚きはなかった。転院先での初診から約1カ月後、手術を受けることになった。
術後、妻は妊娠し、昨夏に双子を出産した。
「早めに気づけて良かったと思います。今は出産も育児も男性が自分のこととして捉え、二人で乗り越えていく時代だと思います。受診したくないという気持ちも理解できますが、まずは検査してみるということは大切だと思います」
徳井さんは男性不妊の当事者として語る。
◇若年層、性器の違和感抱え込みやすく
医療法人社団マイクロ会(東京都港区)は今年6~7月、全国の15~19歳の中学・高校・大学に通う男性各100人ずつを対象に、男性不妊につながる「性器の違和感に関する意識調査」をインターネット上で実施した。
対象となった計300人のうち35・0%にあたる105人が「性器に違和感を感じたことがある」と回答し、さらにそのなかの29人が「精巣の大きさに左右差がある」「片方がいつも垂れ下がっている」「陰のうの表面がデコボコしている」などと精索静脈瘤を疑う症状があったと回答した。
男性不妊治療に携わってきた銀座リプロ外科院長の永尾光一医師によると、精索静脈瘤は放置すると精子の運動率が低下したり精液の濃度が薄まったりして、将来的には体外受精や顕微授精が必要となる「男性不妊」につながる場合がある。
そして、違和感を覚えた時期として最も多かったのは「中学生」59%で、「小学生以前」計18%、「高校生」17%、「大学生」3%の順だった。
違和感を誰かに相談したかを尋ねたところ、59%が「誰にも相談したことがない」と回答。
男性不妊につながる体の違和感を10代のうちから自覚しているケースが多いことや、違和感を覚えても周囲に打ち明けづらく、治療につながっていない実態が浮き彫りとなった。
続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/7ba2b0ac15b42847b96b5af3f073e3cd552dc717
[毎日新聞]
2025/12/20(土) 13:00
引用元: ・【不妊】多くが10代から違和感 男性不妊専門家「抱え込まず相談を」 [煮卵★]
たまたまだよ

