選挙には軍とつながりが深い政党などが参加する一方、民主派は排除され、国際社会からは「見せかけの選挙だ」などと批判の声が広がっています。
最大都市ヤンゴンの投票所では、妨害を警戒するために軍の兵士らが周辺に配置されるなか、有権者が1票を投じていました。
68歳の男性は「私たちは投票に行かなければいけない。選挙によって人々の生活が改善されると思う」と話していました。
今回の総選挙は、内戦状態が続いているため、全国に330ある郡区のうち2割ほどにあたる65の郡区で実施が見送られました。
投票は来月25日まで地域をわけて3回にわたって行われ、来月中に結果が判明する見通しです。
ただ、軍とつながりが深い政党が大半の議席を占める公算が高く、選挙結果が見通せるなか、投票率の行方も焦点の一つです。
一方で、民主派勢力側は各国政府に対し、選挙結果を承認しないよう求めていて、選挙後も混乱が予想されます。
ミャンマー軍のトップ 「自由で公正な選挙だ」
ミャンマー軍のトップ、ミン・アウン・フライン司令官は28日、首都ネピドーの投票所を訪れて1票を投じ、記者団に対して「きょうの投票を見れば、自由で公正な選挙だということがわかる」と訴えました。
そのうえで、民主化運動の指導者、アウン・サン・スー・チー氏が率いる政党が圧勝した前回の総選挙を念頭に「2020年の選挙では評判を大きく損ない、物事がとても悪い方向に進んだ。もし、投票に参加しないというのなら、それは民主主義制度を理解していないということだ」と述べ、今回の選挙は正当なものだと改めて主張しました。
東京のミャンマー大使館前では抗議活動
東京にあるミャンマー大使館前では、在日ミャンマー人などおよそ120人が集まり、抗議活動を行いました。
参加者たちは「軍が実施する『いんちき選挙』は認めない」とシュプレヒコールをあげ、日本政府に対して選挙結果を承認しないよう訴えました。
また、ミャンマー軍による拘束が続いている民主化運動の指導者、アウン・サン・スー・チー氏らの解放も求めていました。
抗議活動に参加した31歳の在日ミャンマー人の女性は「ミャンマーにいる国民は投票に行くように軍に脅されている。どんな結果が出てもそれは本当の結果ではなく、私たちは認めない。日本もミャンマーの現状から目をそらさないでほしい」と話していました。
一方、今回の総選挙について、在日ミャンマー人を対象に有志のグループが行った世論調査によりますと、およそ1万5000人の回答者のうち99%が「正当ではなく受け入れない」と答えたということです。
NHK ONE 2025年12月28日午後3時01分 (2025年12月28日午後7時06分更新)
https://news.web.nhk/newsweb/na/na-k10015015861000
引用元: ・ミャンマー 総選挙始まる 民主派は排除され批判の声広がる [Ikhtiandr★]
あの人は神輿だけにして、実務的な人が裏で支配するべきだった

