高市早苗首相が安全保障など「国論を二分するような大胆な政策」で審判を仰ぐとした衆院選が8日、投開票される。
衆院選投票日前日の街頭演説に集まった聴衆=7日、東京都内で(戸田泰雅撮影)
突然の解散からわずか16日間の選挙戦は、「熟議」の時間にはほど遠い。詳細不明の契約書にサインを求めるような政治の姿勢を、問題の当事者たちは危ぶむ。「議論なき信任」を是とするのか。選択し、その結果に責任を負うのは私たち一人一人だ。
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◆「投資」は370回、「消費税」はゼロ、「減税」は3回
衆院選での高市首相の街頭演説を、東京新聞はAI(人工知能)で分析した。投資や財政に関する発言が頻出した一方、解散を表明した1月19日の会見で「急がれる」と制定に意欲を見せたスパイ防止法に関してはゼロだった。
「AIテキストマイニング」による首相演説の分析結果。出現回数が多く、重要度が高い単語ほど大きく表示される
自民党がホームページで公開している首相の選挙中の演説全文(1月27日~2月6日、23カ所)を、「ユーザーローカル」社(東京)の文字データ分析ソフト「AIテキストマイニング」で分析した。
使用頻度が高かったのは経済対策に関する単語で「投資」が370回、「積極財政」は113回。ただ、党公約で「検討を加速する」とした消費税減税に限れば、「消費税」はゼロ、「減税」でも3回だった。
◆防衛費の規模や財源など、具体的な中身には踏み込まず
有権者の審判を仰ぐとした「国論を二分する政策転換」のうち、安保法制やインテリジェンス(情報活動)への言及も目立たず「国家安全保障」5回、「防衛力」4回。首相が改定方針を示した戦略3文書(安保3文書)については5回登場するが、防衛費の規模や財源など具体的な中身には踏み込んでいなかった。
「国論を二分」という点では、憲法改正もその一つ。改憲が持論の高市首相だが発言は1回だけだった。(中沢誠)
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◆「政治家はいつも。批判が出そうなことは選挙で言わない」
さいたま市の加藤ユリさん(79)は、新聞で報じられる高市首相の演説に違和感を覚えた。衆院選公示前に制定が「急がれる」と語ったスパイ防止法について、選挙になると口を閉ざしたからだ。
新聞で衆院選の報道を読む加藤ユリさん=さいたま市で
賛否ある政策こそ声を大にして信を問うべきなのに、終盤になっても語られる気配はない。「政治家はいつもそう。大事なこと、批判が出そうなことは選挙で言わない」
◆父が治安維持法で逮捕…よぎる一般市民への弾圧
加藤さんの父、故金森熙隆(ひろたか)さんは戦時中の1942年9月、治安維持法に違反した容疑で特高警察に逮捕された。当時は京都帝国大医学部の学生で、研究グループの一員として参加した福井県での結核調査が問題…
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/467209
引用元: ・「スパイ防止法」や「非核三原則」国論を二分する政策が選挙中は語られず…高市首相の演説をAI分析してみたら:東京新聞 [少考さん★]
選挙終わってから好き勝手やるスタイル

