玉城デニー氏、なぜ大敗? 共産の存在感、労組の変化、資金難…「オール沖縄」は終わったのか | 沖縄政局を語る記者座談会 | 沖縄タイムス+プラス
公開日:2026年9月19日 8:30更新日:2026年9月19日 9:05有料
沖縄県知事選の序盤、玉城デニー氏の周辺には当選を確信し「4期目」をささやくほどの楽観論があった。しかし、投開票の結果は古謝玄太氏に大差をつけられての落選。過去2回の知事選で玉城氏の勝利を支えた選挙運動に、何が起きていたのか。
現場で存在感を増した共産、従来とは異なる距離感で選挙に臨んだ連合沖縄、厳しい資金事情、そして最後まで揺れた「辺野古」の訴え方――。選挙戦を間近で追った記者たちが、陣営内外で聞いたディープなエピソードや取材で見えた変化を持ち寄り、玉城氏の選挙戦を振り返った。「オール沖縄」は今後どうなるのか。その行方についても語り合う。(座談会出席者=又吉俊充、松田駿太、田中青葉、山城響、東江郁香 編集=篠原知恵)
COMMENTARY解説
「後継者がいないのではなく、自分がやりたいんだ」と玉城氏。
序盤優勢との見方もあったが、共産頼みの運動との指摘も出た。
大敗の要因は記者らの見立てで、検証は今後に委ねられそうだ。
序盤は総決起大会に1650人が集まるなど楽観論もあったが、結果は古謝玄太氏に大差をつけられての落選だった。座談会では、共産党の運動員が目立つ一方、過去2回実働を担った連合沖縄が距離を置いたとの指摘がある。連合は「非自民、反共産」を掲げており、オール沖縄内の均衡が崩れたとの見方も出ている。記者らの見立てであり、要因の検証はこれからになりそうだ。
VOICESネットの声
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記者B 知事選の告示直前に下地幹郎氏が立候補を取りやめる前は、玉城氏の周辺から「もうゼロ打ちの準備をしている」といった発言が飛び出すほど、楽観論があった。総決起大会は、「オール沖縄」勢力の候補者にしては珍しく、大きな箱で開いたが、1800人のキャパに1650人と人も集まり、盛り上がった。
記者D 玉城氏の選対内では「このままだと4期までやるのではないか」とささやかれるほど、玉城氏自身は3期目に向けて勢いづいていたという。「後継者がいないのではなく、自分がやりたいんだ」と話していたんだとか。
記者A それが、ふたを開けたら、結果は歴史的な大敗だった。一体、何があったのか。
共産頼みの運動でバランス崩れ…
記者D まず、玉城氏の選挙運動そのものが今回、過去2回の知事選と違った。
記者E 正直、共産党頼みだったことは否めない。選挙カーを回すにしても、法定ビラを配るにしても、現場では共産党の存在感がかなり大きく、運動員の数でも目立っていた。一方、過去2回の知事選で実働部隊の役割を果たした連合沖縄は、今回は距離を置いた。連合は「非自民、反共産」を掲げていることでも知られる。これまでは同じ「オール沖縄」勢力の一員として何とか均衡を保ってきたが、今回はそのバランスが崩れた格好だ。
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