東京大学の次期学長に選出された総合文化研究科の藤垣裕子教授(64)は29日に記者会見し、東大には「学術の信頼に責任がある」として「日本と世界のアカデミックソサエティーの象徴としての役割を果たす」と抱負を語った。
藤井輝夫学長の任期満了に伴い、学長選考会議によって28日に選出された。東大で女性が学長になるのは初めて。
学長選考会議の議長を務め、東京芸術大学理事で元NHKキャスターの国谷裕子氏は選出理由について「科学技術を社会に伝えるコミュニケーション力を生かし、学術への信頼を回復する強い意志と能力を備えている」と話した。
「幅広い国際的な経験をもとに、より開かれた大学に向けた変革を実現する十分な能力を持っている」と指摘。「壁を所与と考えない力、障壁を生む分断を乗り越える力を本学が持つために(藤垣氏の)知見と能力を評価した」と述べた。
東大の学長選挙では候補者を絞り込んだ後、教職員らによる意向投票を実施する。上位3人による2回目の意向投票で藤垣氏は553票を獲得し、染谷隆夫副学長(1107票)に次いで2位だった。
意向投票を覆す結果になったことについて、国谷氏は「様々な資料や面接などに基づき、丁寧かつ真剣な協議を繰り返した」「学内構成員に理解を得られる結果だ」などと説明した。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD28B0P0Y6A920C2000000/
COMMENTARY解説
1位1107票、2位553票の藤垣氏が次期学長に選出。
教職員の意向投票は参考にとどまり、最終判断は選考会議が担う。
具体策は本文になく、就任後の運営方針が焦点になる。
藤垣氏(64)は東大初の女性学長で、会見では「学術の信頼に責任がある」と抱負を語った。選出理由について議長の国谷裕子氏(東京芸術大学理事・元NHKキャスター)は、コミュニケーション力と国際経験、分断を乗り越える力を挙げた。染谷氏を推した教職員側の受け止めや、具体的な運営方針は記事に無い。就任後の会見や方針発表で、分断解消に向けた取り組みの中身が見えてくるとみられる。
VOICESネットの声
ちょっと寄附したい大学ではなくなった感ある
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