この2月に開催されたミラノ・コルティナ冬季五輪。あらゆる種目でドラマチックな試合が展開され、ウインタースポーツの祭典に大衆が酔いしれた。
そのビッグイベントにあって、小さくない話題を呼んだのは、フィギュアスケートだろう。
団体戦から始まり、アイスダンス、ペア、そして男女のシングルスと全ての競技で興味深いタイトル争いが繰り広げられた。
日本勢では、金メダルを手にして一大フィーバーを巻き起こしている“りくりゅう”こと三浦璃来・木原龍一のペアをはじめ、中井亜美や坂本花織、鍵山優真など計6個のメダルを獲得し、一種のトレンドを生んだ。
そんな大いに華やいだフィギュアスケート競技を疑問視する識者もいる。ロシアのバレエダンサーで、フィギュア界にも精通するアナスタシア・ヴォロチコワ氏だ。
今大会のロシア人選手たちは、「個人の中立選手(AIN)」としてのみ参加が認められ、総勢13人が参加。
フィギュアスケートにはペトル・グメンニクとアデリア・ペトロシアンが男女のシングルスに出場したが、本領発揮とはいかずに4位と6位に甘んじた。ちなみにロシア勢が同種目で“無冠”で終わるのは、ソ連時代であった1960年のスコーバレー大会以来66年ぶりの出来事であった。
国際舞台における経験値の無さを露呈してしまったロシア勢。
その結果をふまえ、ヴォロチコワ氏は、国内メディア『Championat』で「ロシアの選手たちは世界のスポーツ界全体、とくにフィギュアスケート界にとっては脅威だと思う。だからこそ彼らは締め付けを受けている」と指摘。
ロシア勢に対して、国際スケート連盟(ISU)が五輪を除く国際大会参加を認めない状況に苛立ちを隠そうとはしなかった。
「審判員はロシアの選手が世界一だと認めようとはしない。だからこそ、ペトロシアンはショートプログラムで11位にされたんだと思う。でも、私たちは皆、彼女のユニークな技、スケーティング、そして彼女のマイケル・ジャクソンのような舞を見た。あの赤いドレスでのタンゴは、もう傑作だった。それでも、まぁ……仕方ない」
ロシアの選手が「国際的に脅威になる」と強調し続けるヴォロチコワ氏は、シングルスにおけるジャッジの評価にも辛辣な意見を飛ばしている。
「審査員には全く公平性がなかった。アスリートたちがどれだけの苦労をしなければならないかを、まるで理解していないようだった。彼らはあの舞台に立つために食事でエネルギーが枯渇していても、精一杯に努力してきた。にもかかわらず、ああいう評価を平然と下す審査員たちは本当に非人間的だ」
同氏の強烈な論調はやや一方的にも映る。しかし、裏を返せば、それだけ世界との差があったとも言えるのかもしれない。
引用元: ・【五輪】「公平性がない」 ロシア識者が日本勢も異彩を放ったフィギュア種目に恨み節「審判員はロシアが世界一だと認めようとしない」 [冬月記者★]
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