この春より、東京都庁で新たなクールビズの取り組みが始まった。
東京都はこれまでも、年間を通じて職員にノーネクタイやノージャケット、ポロシャツなどを認めてきたが、今回はさらに、業務内容によってはTシャツやハーフパンツでの勤務も可能になったという。
厳しい暑さが続くなか、スーツやジャケットにこだわらず、働きやすい服装を選べるようにする。取り組みそのものは、時代に合ったものと言えるだろう。特に近年、夏場の電力需給の安定化が引き続き課題となるなか、熱中症対策と節電を掲げるのであれば、都が率先して動く意義もある。
しかし、この「ハーフパンツ勤務」が思わぬ形で物議をかもしている。きっかけのひとつとなったのは、ハーフパンツ姿で働く男性職員の写真が報じられたことだった。これを受け、SNS上ではにわかにざわめきが広がった。
「ごめんなさい、これはやめてください。おじさんのハーフパンツは不快感を与えます。おじさんのスネを見たくない方がいます」
「個人的な偏った意見かもしれませんが、職場でおじさんの小汚い臑毛とか、だらしない肢体が露出されるのは職場環境として最悪だと感じます」
「満員電車の中で、おじさんの汗まみれの太ももが直撃するかもしんなくて憂鬱や」
「すね毛ハラスメント。スネハラが今年の流行語大賞になる可能性も捨てきれない」
おじさんのスネを勤務中に見たくないという声のほか、こうした状況から「すね毛ハラスメント」「スネハラ」なる新たなハラスメントが生まれてしまうのでは、と懸念する声もあがっている。
だが、明確な実害があるわけではないなかで、「見たくない」という感覚はどこまで尊重されるべきなのか。暑さ対策としてハーフパンツをはいているだけの人に対して、「不快」と言うのはさすがに失礼で、世の男性、特におじさんが少しかわいそうな気もする。
ただ、この問題は「中年男性に対する女性の目が厳しい」という構図だけで語れるものでもなさそうだ。
(中略)
■「すね毛ハラスメント」が流行しない社会に
「たとえ制服があってもその着こなし方によってはだらしなく見えるのと同様に、認められた規定の範囲内であってもどうしても主観的な快・不快の判定はなされるのだろうと思います。
個人的には東京都の取り組みはポジティブに受け止めていますが、こういったハプニングを組織として受け止める覚悟があればいいなと思っています。服装規定にないことをお願いしにいく人事部長はさぞかし気まずかっただろうなと思いますので」
職場の服装をめぐる問題は、ルールだけでは解決しにくい。
「ハーフパンツ可」と明記したとしても、丈はどこまでならいいのか。スネ毛は見えてもいいのか。満員電車での通勤時はどうなのか。細かく考え始めると、線引きはどんどん難しくなる。
一方で、すべてを禁止してしまえば、クールビズの意味は薄れてしまう。猛暑のなか、従来のビジネス服装を守り続けることは、明らかに時代に合わなくなっている。
東京都の取り組みは、働き方や職場の服装を見直すうえで、ひとつの前向きな試みである。ただ同時に、服装の自由度が上がるほど、「清潔感」「他人の快・不快」という、曖昧な問題が浮き出てしまう。
この夏、「すね毛ハラスメント」「スネハラ」という言葉が流行しない社会を祈るばかりだ。
取材・文/集英社オンライン編集部
https://shueisha.online/articles/-/257401
2026.04.30
引用元: ・「おじさんのスネは不快?」都庁“ハーフパンツ勤務”に賛否噴出…「スネハラ」論争の行方 [七波羅探題★]
そのおじさんは若いときもハーパンが似合わないブサイクだったはずよ

