スタジオジブリの名作『魔女の宅急便』が、2026年5月8日の「金曜ロードショー」で放送されます。見習い魔女「キキ」の成長を描いた本作には、『天空の城ラピュタ』のムスカのような分かりやすい悪役は登場しません。それでも「ニシンのパイが嫌いな女の子」のシーンは、多くの視聴者に強烈な心のダメージを与えました。
【画像】『魔女の宅急便』ではおいしそうだけど? ニシンのパイの「理想」と「現実」の違いを知る(3枚)
苦労してパイを届けたキキに放たれる「あたしこのパイ嫌いなのよね」。その無情なひと言は、『魔女の宅急便』が放送されるたびにネット上で話題にのぼります。
作中に登場する「ニシンのパイ(ニシンとカボチャの包み焼き)」とは、心優しいおばあさんが孫のために焼いた自慢の料理です。しかもオーブンの故障というアクシデントを乗り越え、キキが大雨でずぶ濡れになりながら届けたものでした。
そうした奮闘を見てきた視聴者からすれば、喜ぶどころか「このパイ嫌い」と言い放った孫娘に対し、「なんだこいつ」「最低!」と感じるのも自然な反応でしょう。ただ、大人になってから見返すと、このシーンの印象が少し変わってきます。
では、ここで改めてキキと孫娘のやりとりを思い出してみましょう。
キキ「お届けものです」
孫「まぁ、ずぶ濡れじゃない」
キキ「急に(雨が)降ってきたものですから。でもお料理は大丈夫です」
孫「だから要らないって言ったのに」
キキへの労いの言葉も感謝もなく、ひたすら冷たい女の子に見えるシーンですが、ネット上には「そこまで悪い子じゃない」という声も少なくありません。
その理由としては、真っ先に「ずぶ濡れじゃない」とキキを気にかけていることが挙げられます。さらに「だから要らないって言ったのに」というセリフについても、不要なものをわざわざ雨のなか届けさせた「おばあさんへの苛立ち」がにじんでいるといった指摘が多く見られました。
こうした解釈から「孫娘はむしろキキを気の毒がっている」と捉える見方もありますが、一方で「本当にキキを気遣っているのであれば、あの態度と言葉にはならない」「タオルくらい差し出すはず」といった反論があるのも事実です。
実際、絵コンテ集から制作側の意図をたどってみても、孫娘の表情について「キキを見ると冷ややかな表情に変わる」「いかにもなじるように」といった記述が確認でき、少なくとも演出上は好意的な人物として描かれていません。しかし、わずかながら彼女の気持ちに理解できる余地も残されています。
そもそもニシンのパイが届けられたのは、友人たちを多く招いた誕生日パーティーの場です。アップルパイやミートパイならともかく、おしゃれな集まりにそぐわず、しかも本人にとっても得意ではないニシンのパイが届けられる形となりました。孫娘の視点で見れば、華やかなパーティーに魚の煮付けなどを寄越されたようなものかもしれません。
こうした感覚は、意外と多くの人に思い当たる節があるのではないでしょうか。かつて好きだと言ったものが、いつの間にか「好物として固定されてしまう」「そのまま好みがアップデートされない」という現象は、いわば「おばあちゃんあるある」として語られることがあります。
もしかしたらニシンのパイが嫌いな女の子も、もともとはそれを「おいしい」と感じていた時期があったのかもしれません。しかし、そのひと言をきっかけに、おばあさんがいまもパイを作り続けているとすれば、一連のやりとりは「好意のすれ違い」として見えてきます。
立場や経験によって見え方が変わっていくところに、この場面の奥行きがあるといえるでしょう。まさに何層にも重なるパイ生地のように、解釈が積み重なっていく点にこそ、ジブリ作品ならではの魅力が宿っています。
引用元: ・【映画】『魔女の宅急便』ニシンのパイ嫌いの孫←「ひどい」と言われがちだけど、キキへの冷酷なひと言に隠された、複雑な本音 [ネギうどん★]
なんじゃこれ
みたいな事を言ってたな
って解釈してた。普通にイヤな女


