報告書作成に協力したブラックロックの米国ウェルスアドバイザリー事業戦略顧客部門責任者ジャレッド・マーフィー氏は、「世界の富裕層資産が100兆ドルに迫るというのは、極めて大きく圧倒的な金額であり、率直に言って巨大な機会でもある」と述べた。
報告書によると、人工知能(AI)への期待を背景とした株高が資産形成の最大の原動力となった。その結果、世界のミリオネア人口は約200万人増え、過去最多の2530万人に達した。
資産は依然として超富裕層に集中している。資産3000万ドル以上の超富裕層の人口は過去最多の25万人に達し、資産増加ペースが最も急速な階層となった。
今年は世界的な富の創出がさらに加速する可能性がある。スペースXの新規株式公開(IPO)は新たなミリオネアやビリオネアを生み出す見通しで、イーロン・マスク氏を世界初の資産1兆ドル保有者に押し上げることはほぼ確実とみられている。
アンソロピックやOpenAIも株式上場を目指しており、富裕層はテクノロジー業界を代表する企業群を近く自身のポートフォリオに組み入れられるようになる。
キャップジェミニの報告書によると、25年に最も多くのミリオネアを生み出した国は米国だった。73万6000人増加し、総数は870万人に達した。富裕層資産は前年比10%増加した。
もっとも、地域別ではアジア太平洋地域の伸びが最大だった。半導体需要の急拡大を背景に同地域の資産は10.5%増と、北米を上回る伸び率となった。日本と中国が伸びを主導し、それぞれ43万6000人、15万4000人のミリオネアが新たに誕生した。
対照的に、中東では原油価格の下落や地域紛争などが響き富裕層人口は1.4%減少した。調査は米国とイスラエルによるイランとの戦争が始まる前に実施されたもので、その後の戦争の影響で原油価格は高騰する一方で地域は打撃を受け、世界経済にも衝撃を及ぼしている。
欧州の富裕層人口は25年に6.5%増加し、それまでの減少傾向から反転した。インフレの鈍化と株式市場の安定が背景にある。特にルクセンブルクでは富裕層人口が13.5%増加した。
アフリカでは貴金属価格の上昇が資産形成を後押しし、モロッコの富裕層人口は16.8%増加した。一方、中南米ではミリオネアとビリオネアの増加はごくわずかだった。
キャップジェミニの報告書「ワールド・ウェルス・レポート」は、世界各地の資産運用担当者と6500人超の富裕層を対象にした調査に基づいている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/5ccd6504d771638026404a04dc6ca36bb9c8eb22
引用元: ・【AIブームで世界のミリオネア(投資可能資産が100万ドル・1億6000万円以上) 200万人増】米国が最多、73万6000人増加し総数は870万人に、日本も44万人増加

