■「入れ歯で死ぬ」
日々、死体に向き合う仕事をしていると、「こんなことで人は死ぬのか」と驚くような事例に数多く遭遇します。ある60代女性の不審な死を引き起こした原因は、入れ歯と不運な偶然、そして医療ミスでした。
ある朝、60代の女性が「朝食中にパイナップルと一緒に、総入れ歯を上下とも飲み込んでしまった」と訴えて救急病院に運ばれてきました。「入れ歯なんて大きいものを飲み込めるの?」と思われるかもしれませんが、義歯(入れ歯)の誤飲は、部分入れ歯のみならず総入れ歯でもめずらしくなく、高齢者にとりわけ多くみられます。
この女性の場合は上下ともに総入れ歯でしたが、夫がすぐに救急車を呼び、かけつけた救急隊員によって「上の入れ歯」はその場で無事に摘出されました。ところが、運ばれた先の病院でも「下の入れ歯」が見当たらなかった。
女性は問診後、すぐにX線検査で頸部と胸部、つまり喉と肺のレントゲン写真を撮ったのですが、なにも写っていませんでした。「もしかするとすでに胃に落ちたのでは」という可能性を考えて腹部の撮影も追加しましたが、やはりなにも見当たらない。そして、女性のカルテをみると「精神疾患の既往歴」がある……。
そこで診察にあたった医師は、「この精神疾患に多い妄想だろう」と考えたのです。
本人は意識もあり普通に会話ができる状態にまで回復している。ならば飲み込んだのは「上の入れ歯」だけで、「下の入れ歯」は口から出て自分の家のどこかに落ちているのではないか。あるいはもともと飲み込んでない可能性もある。レントゲンで調べてもどこにも写っていないし、精神疾患の症状に多い妄想によって「飲んでしまった」と思い込んだのだろう。そう見立てた医師は、カルテに「妄想」と記載し、口の中を覗くこともなく診察を終えて患者を帰宅させました。
(略)
「総入れ歯」は上下でまったく形状が異なります。上の入れ歯は上顎前面を覆ってカポッと吸着するような半円状ですが、下の入れ歯は舌のスペースを邪魔しないようなU字型になっています。
■体を切り開いてはじめてわかった〝死を招いた肺の状態と入れ歯の行方〟
なにが女性を死に追いやったのか。解剖によって、その原因を突き止めることが私たち法医解剖医の仕事です。まず、解剖した肺の状態は最悪でした。肺を切ると膿瘍(のうよう、膿のこと)がにじみ出てきます。肺胞は本来であれば、空気がとおるようなスポンジ状になっています。しかし、のちに肺の病理組織を顕微鏡でたしかめたところ、女性の肺は好中球(白血球の一種)が増加して炎症を起こし、隙間がみっちりと埋めつくされていました。重篤な肺炎の所見です。
続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/6d36cf0df423e7bcf19d2c2959719a1efd4d7786
[東洋経済オンライン]
20年6/6/6(土) 13:00
引用元: ・「入れ歯を飲み込んだ」と訴えた女性が5日後死亡…解剖で判明した“見落とされた原因” [煮卵★]
有る有るなんだね、コレ
嘘つき呼ばわりされて可哀想に
かわいそうにな

