“省の中の省”と呼ばれた財務省に取って代わるかたちとなった経産省は、一体何を進めているのか。浮かび上がってきたのは“税金の大盤振る舞い”という内実だった。
【全3回の第2回】
◼今年度当初予算の2.5倍に達する8兆円の概算要求
物価高騰に苦しむ国民に負担増を押し付けようとする財務省の増税派官僚が一掃され、国民は消費税減税の実施を待ちわびている。だが、代わって実権を握った経産官僚たちはすごい勢いで国民の税金を食い潰している。官僚が予算に巣食い、食い荒らしていくさまは“シロアリ”にたとえられてきた。まさに、新たに覇権を握ったシロアリではないか。
その経産省が本性を露わにしたのが概算要求だ。
高市政権の「積極財政」方針を反映して各省庁の来年度予算の概算要求は総額約143兆円と空前の規模となった。市場では財政悪化の懸念から国債が売られ、長期金利は3%を突破(9月1日)、30年ぶりの高水準だ。
とくに経産省の要求額は7兆7859億円と今年度当初予算の2.5倍に達している。補正予算分を加えた額で比べても前年から1.5倍だ。
概算要求は年末の予算編成に向けて各省庁が必要な予算の要求額を財務省に提出するもので、それをもとに財務省主計局によって予算査定が行なわれ、最終的に予算案が決定される。
だが、今年は高市粛清人事で財務省では消費税減税に抵抗した「財務省のエース」一松旬・主計局次長が東京税関長に“左遷”されたのをはじめ「積極財政」方針に従わない財政規律派の主計局次長3人が全員交代させられ、財務省の力は大きく削がれて身動きができない。それを好機と見て、経産省が予算膨脹に走り出したのだ。
◼経産省が予算要求を膨脹させることができた理由
経産省OBで経済産業政策課長、中小企業庁部長などを歴任した政治経済評論家・古賀茂明氏が指摘する。
「8兆円近い経産省の概算要求は史上稀に見る規模です。経産省の予算は安倍政権下でも拡大傾向にあったとはいえ、これまでは財務省が概算要求基準にシーリング(上限枠)を設けて歯止めをかけてきた。しかし、今年は財務省の睨みが利かなくなり、完全にタガがはずれてしまった」
経産省が予算要求を膨脹させることができたのは高市首相が「『強く豊かな日本』投資枠」を新設し、「日本成長戦略」で打ち出したAI・半導体、情報通信、防衛、航空・宇宙、資源・エネルギー安全保障、創薬・先端医療など戦略17分野については上限なしの青天井で予算要求できることにしたからだ。
経産省の概算要求の内訳を見ると、7兆7859億円のうち、青天井の「『強く豊かな日本』投資枠」がなんと6兆3116億円を占めている。
しかも、官邸でこの17分野の日本成長戦略の策定に当たったのが前述の経産省出身の木村内閣府審議官だった。
霞が関では、「木村氏が次期次官含みで内閣府審議官に抜擢されたのは高市積極財政の絵を描いた論功行賞人事」(他省の官僚)と見られている。
経産省の概算要求に盛り込まれた主な事業はどのようなものか。第3回記事では、その中身を紐解いていく。そこには“失敗の種”も多く蒔かれているとの指摘も出てきた。
▼▼▼第3回▼▼▼
【つづきを読む→】経産省の8兆円概算要求「経済安保と言えば何でも予算が取れる」とばかり国策半導体会社などへ巨額出資、かつての失敗の教訓はどこへ
https://www.moneypost.jp/1442587?utm_source=news.yahoo.co.jp&utm_medium=referral&utm_campaign=related_link
[マネーポストWEB]
2026/9/8(火) 7:02
https://news.yahoo.co.jp/articles/72528ebf5665891c2e22f45bb16cb4c58c95fdb6
COMMENTARY解説
消費税減税は進まず、経産省予算が際立ち膨張した形だ。
投資枠6.3兆円は経産省に追い風、家計負担は将来回しとみられる。
年末の予算編成でどこまで抑えるかが焦点といえそうだ。
戦略17分野を対象にした『強く豊かな日本』投資枠が上限なしとなり、財務省の主計局次長人事の刷新でチェック役が弱まったことが、経産省の要求膨張を後押ししたとみられる。恩恵は経産省や半導体・AIなど成長分野の企業に向かう一方、長期金利は3%を超え30年ぶりの高さといい、財政悪化のツケは家計の借り入れコストに回る可能性がある。年末の予算編成で財務省がどこまで査定を絞り込めるかが、実際の予算規模を左右しそうだ。
VOICESネットの声
5ch: ・高市氏「財務省潰し」で覇権を握った経産省のやりたい放題 当初予算2.5倍概算要求 「睨みが利かなくなり、タガが外れてしまった」
財務省よりマシだが所詮は経産省も官僚
予算を大幅にリストラ、余った予算は国庫に足りないときのために数年分のみプール、そして減税を実施できる官僚はおらんのか
2027年は補正合わせて200超円突破するかもなw
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