【裁判】「とてもまともではなかった」ジョーカー事件公判で被告

令和３年に東京都調布市を走行中の京王線車内で発生した無差別刺傷事件で、乗客を刃物で刺して車内に火をつけたとして殺人未遂や現住建造物等放火などの罪に問われた服部恭太被告（２６）の裁判員裁判の公判が２０日、東京地裁立川支部（竹下雄裁判長）で開かれた。午後は被告人質問が行われ、被告は複数の人を殺して死刑になろうとした動機について「とてもまともではないし、無謀な考えだった」と答えた。

【写真】「ジョーカー」の仮装をした服部恭太被告

この日の被告人質問では、事件や被害者に対する考えなどについての質問が行われた。

犯行時、米人気コミック「バットマン」の悪役「ジョーカー」に仮装するなど参考にしたことについて、被告は犯行に向けたモチベーションを保つために「必要だった」と説明。また、事件の被害者に対しては「申し訳ないと思っている」とした上で「どれだけの人に迷惑をかけ、苦しみを与えるか痛感した。（事件を）起こすべきではなかった」と話した。被告はこれまで、被害者に謝罪を伝えていない。

自殺願望を抱いたことが事件の原因と分析し、今は死刑になりたいという気持ちは「全くない」と話した。

事件は衆院選の投開票日でハロウィン当日だった３年１０月３１日夜、調布市を走行中の京王線特急内で発生。起訴状によると、服部被告は京王線車内で乗客の胸をナイフで刺したほか、ライターオイルをまいて火のついたライターを投げ、別の乗客１２人を殺害しようとしたとされる。

ソース　https://news.yahoo.co.jp/articles/6f2315e06371da42725493806f64a09d56ab2b3f