男2名は警察に出頭、女性の任意聴取も進んでいるが、事態は混乱を極めたまま。その背景には日本人が抱える深刻な問題が見え隠れする。ライターのアケミン氏が精神保健福祉士の斉藤章佳氏に聞いた。
「水着で隠れているプライベートゾーン『プライベートゾーン』は大事な部分、触っても、触らせてもダメって授業で教わったよ」
後藤莉子ちゃん(仮名・8歳)は元気いっぱいに語る。
「授業」とは文科省が今年度から全国の学校で実施する「生命の安全教育」のこと。自分の体を大切にするための正しい認識を学校で身につけさせ、子どもを被害者にも加害者にもしないことを目指す政府の取り組みだ。
触っても触らせてもダメ――そんな冒頭の莉子ちゃんの言葉を前に目を伏せる大人たちもいる。8月13日に大阪府泉南市で行われた音楽イベントで、DJ SODAさんの胸などを触ったとして、イベント主催会社が不同意わいせつと暴行容疑で観客の男女3人を告発した。男2名は警察に出頭、女性の任意聴取も進んでいるが、事態は混乱を極めたまま。
「イベントの主催者側には『刑事告訴をしない』という選択肢もありましたが、同意なき性的接触は性暴力という明確な立場を示せたという意味では、良い対応だったと思います」
そう語るのは、大船榎本クリニックの精神保健福祉部長の斉藤章佳氏(精神保健福祉士・社会福祉士)。長年、様々な依存症や性犯罪加害者の治療にあたってきた。
「痴漢は性暴力です。痴漢被害は電車内だけでなく音楽イベントやプール、ハロウィンなど大勢の人が集まるイベントでも起こります」(以下、「」内は斉藤氏)
このDJ SODAさんの告発を受け、X(旧Twitter)では一時『痴漢大国』もトレンド入りをした。
「プライベートゾーンとはアメリカで生まれた言葉で、『他人に見せても触らせてもいけない、性に関係のある、自分の体の大切な場所』、具体的には水着を来たときに隠れる場所と口のことを差します。
しかし、このプライベートゾーンの概念や性的同意は、日本では浸透していると言い難い。『プライベートゾーンは同意なく触れてはいけない」というシンプルな原則にいま一度、立ち返ることが議論のスタート地点です」
今年度から実施されている「生命(いのち)の安全教育」ではプライベートゾーンの概念が最重要項目として盛り込まれているが、このタイミングでこの手の事件が起こるとは示唆的だ。
さらに深刻なのが、加害者以外の人たちからの「二次加害」だった。
今回の事件では、DJ SODAさんの告発を受け、その服装について「露出するほうが悪い」と、インフルエンサーや著名人までが持論を展開、SNS上での物議を醸している。
「メディアの論調は『あれは性暴力だ』と報じる記事も多い一方で、DJ SODAさんの服装や属性をあげつらい、まるで被害に遭ったのは彼女の落ち度であるように述べる記事が残念ながら見受けられます。今回の事件だけでなく、セクハラやパワハラなどに遭い、声を上げた人たちがその後、周りの対応によって、さらに傷つけられる事例は跡を絶ちません。
そもそも服装と性被害の間に明確な相関関係はないことは、数々の研究により明らかになっています。国連も『性的暴力のサバイバーが襲われた時、何を着ていたかは関係ありません』というメッセージをSNSで発信しています」
「二次加害は、同じような性暴力の被害に遭っている人にまで、被害を訴える力を奪います。痴漢被害では泣き寝入りも多く、加害者の実態は明らかにならない『透明人間』のままです。今回もDJ SODAさんの告発によってはじめて、『透明人間』である加害者の輪郭が明らかになりました。
プラットフォーム側にも『あなたのコメントが二次加害になっているかもしれません』などというように、ガイドラインを設ける責任があると思います。また、著名人に限らず一般の人も、匿名でSNSに投稿する際は同様の被害にあった人が自分のコメントで傷つくことはないか、立ち止まって考えてほしいですね」
「性犯罪の加害者は、『相手が近くに来たから』『露出の多い服装をしていたから』など自分の非を棚にあげ、責任転嫁をして他責する傾向があります。
今回の事件を受けて、あらためて性加害者のグループセッションでヒアリングしたところ『自分のかつては、”あんな服装をしている方が悪い”、”むしろ触ってほしいと思ってるんじゃないか”と考えていた」と語っていました。この加害行為を正当化する本人にとって都合の良い価値観を”認知のゆがみ”といいます。(抜粋)
引用元: ・【社会】「日本人は、人の下半身や胸を触ってはいけないという意識が薄い」…DJ SODAさん性被害で識者が日本人の本性語る
性被害者が悪いって言ってるやつマジの極少数だと思うんだが、日本叩きありきの記事だよな
有名税とかエロイ服着てる税みたいな発想でおさわりを正当化してる
電車の通勤通学経験のある女性は
それなりに経験あるようやで