果たして、「別班」は存在しているのか。政界を代表する外交・安全保障通で、「国防がライフワーク」と公言する石破元防衛相に話を聞いた。
石破氏は、第一次小泉内閣で防衛庁長官(2002年9月~2004年9月)として初入閣し、
福田内閣でも防衛相(2007年9月~2008年8月)を務めている。
石破氏との一問一答は以下の通りだ。
――日曜劇場で『VIVANT』というドラマをやっているのご存知ですか?
「なんだそりゃ、知るわけないだろうが」
――その『VIVANT』で、自衛隊の「別班」を描いている。
「陸上自衛隊の情報部隊ですか」
――おっしゃる通りです。
「はい」
――存在はしているのでしょうか?
「存在はしています。ただ、『これがそうだよ。大臣見てください』ということは一度もありません」
――小野寺五典防衛相(当時)は2013年、「別班の存在はありません」と。
「それは国会で答弁したんでしょ?」
――はい。
「だから、それは、自衛隊の組織図上も出てこないはずですよ。だから大臣が『存在します』なんて言ったら結構大変なことになるよね。
でも、それがね。『なきゃおかしいだろう』と」
《『VIVANT』で話題の‟別班”》石破茂元防衛相が語った「存在している」「国家に必要な情報部隊」【政府の公式見解と矛盾】
https://bunshun.jp/articles/-/65592
引用元: ・石破茂 「自衛隊の「別班」は存在してる。なきゃおかしいだろう」 [306759112]
――「なきゃおかしい」というのは、「必要だから」ということでしょうか?
「そりゃそうでしょうね。そういう情報部隊みたいなものはね。ましてや日本みたいに、こういう恐ろしく抑止力に欠ける国家としてはさ。弱いウサギは耳が長いっていう話ですよ」
――「別班」はどのようなことをしてきたのか、耳に入っている限り、で構わないのですが。
「それは聞かないことになっています。政治が知ることでもないし。
ただ、その民主主義という観点から言って、自衛隊がやっていることについて、政治が一切知らないということが本当にいいのかということはありますよね」
――ただ、「別班」と言われる組織は、総理も防衛大臣も「知らない」としている組織になっていて、当時の共同通信も「問題じゃないか」と指摘している。
「文民統制っていうのはね、そうあるべきなんだけども、『知らせてはいけない義務』というのもあるんですよね。
日本の場合、文民統制の主体たる議会が、秘密保持という点においてはまったく信用ならないので。
その議会における情報保全というのがまったく仕組みとしても成り立っていない。
で、憲法(57条1項)に『秘密会』とは書いてあるけども、秘密会でいかに秘密が保全されるかなんて仕組みはどこにもないわけですよ。
だから、文民統制は必要だと思いますよ。だけど、統制する側の秘密保全というのは、きちんと仕組みとして担保されていないといけない。
私は、国会における『秘密会』の制度というものを整えないと文民統制は機能しないと思っているのでね」
大臣時代でも自衛隊側から全然信用されて無かったのがよく分かるな。
自衛情報局(JIA)でええやん
自衛隊独自で動く必要もあるので自衛隊(陸自)内部にもある。
かなり古い話ではあるが、ソ連がアフガンに侵攻するのを世界で一番最初に掴んだのは陸自の別班だったと言う話を聞いた事がある。
日本政府が得意気にアメリカ様に事後報告したがアメリカは全く信じてくれず、結局この情報が上手く生かされる事は無かったそうだ。