■冷水シャワーはテストステロンを減らす可能性あり残念ながら冷水シャワーにテストステロンを増やす効果は期待できません。
テストステロンは「緊張」「ドキドキ」といった感情によって分泌が促されると言われており、たしかに冷水を頭から浴びるという行為は、これらの感情を呼び起こすようにも思えるでしょう。
しかし、冷水を浴びるという行為に注目すれば、むしろテストステロンを減らす可能性すら示唆されています。
兵庫医科大学の研究によると、冷水負荷がテストステロン値を下げることがわかっています。
19歳の男性32人に冷水負荷を与える実験にて、テストステロン値が10%減少することが確認されました。
参考:男性における運動負荷・冷水負荷の血清テストステロン濃度に及ぼす効果について
https://cir.nii.ac.jp/crid/1390282681337210112
冷水シャワーも「冷水負荷」に該当するため、テストステロンを減らす原因になる恐れがあります。
引用元: ・冷水シャワーや水風呂で男性ホルモン激減、性欲、毛髪、筋肉、骨密度が低下 [422186189]
そして「脱毛」を促進する物質は「ジヒドロテストステロン(DHT)」だと言われています。
この2つは名称が似ていることからもわかるように「5α還元酵素」という物質により変化したものです。
ジヒドロテストステロン(DHT)は主に精巣で生産されたテストステロン(T)が前立腺で5α還元酵素により変換されて生産されます。テストステロン + 5α還元酵素 = ジヒドロテストステロン
テストステロンは性欲、活力、毛髪や筋肉、骨密度の維持などに重要な男性ホルモンです。
ようするに成長を促進するタンパク質を合成する男性ホルモンです。
まるで良いことばかりですが、経口摂取では肝臓を突破できないという特性があるため、基本的には自然に分泌させるしかありません。
一方で、ジヒドロテストステロンは陰茎海綿体における一酸化窒素合成酵素(NOS)活性、すなわち勃起活性という機能を持ちます。
しかしジヒドロテストステロンは同時に脱毛を引き起こし、増大しすぎると前立腺肥大症を引き起こします。
ジヒドロテストステロンは「ハゲる男性ホルモン」として有名ですが、ジヒドロテストステロン単体でハゲるのではなく、
「テストステロンとジヒドロテストステロンのバランスが崩れたときにハゲる」のです。
テストステロンが勝利、または拮抗している状況では育毛は継続されます。
そんなことよりハゲは心が痛む程度なので後回しですが、前立腺肥大症は放置できませんね。
そこで開発されたのが5α還元酵素トリプル阻害薬「デュタステリド 」という前立腺肥大症の治療薬です。
デュタステリドは5α還元酵素を阻害してDHT濃度を減少させることにより前立腺を縮小させます。
デュタステリドの投与により前立腺組織内および血中のDHT濃度は約1/10まで急激に低下し、前立腺組織内のT濃度は約30倍まで急激に増加します。
熱燗焼酎ビールが旨いしぐっすり