■“腐った家”…中国各地で社会問題化
中国・陝西省にそびえ立つタワーマンション。「CEOレベルのサービス」を提供するとうたわれ分譲されましたが、20階に住む男性は、なぜか部屋まで階段を上り、暗い部屋で過ごしています。
20階に住む男性:「夜、仕事から帰ってきて20階まで階段を上る時は、懐中電灯を使っています」
男性はおよそ560万円で、このマンションを購入したといいます。
別の部屋では、コンクリート打ちっぱなしの室内で、ベッドに横たわる高齢者の姿もあります。
実はここ、2015年から8年間も工事が止まっている未完成のタワーマンションなのです。
電気だけではなく、水道やガスも通っていないため、住人は1階にあるガスコンロが1つあるだけの共同キッチンで調理をしています。
こうした未完成のマンションは“腐った家”といわれ、不動産市場の不況が続く中国では各地で社会問題化。
住人は、あえて不自由な部屋で暮らすことで、当局に問題を解決するよう圧力をかけています。
■部屋をDIY…家族で住むことを目指す男性
中国で社会問題となっている未完成のまま放置されたマンション。部屋をDIYして、家族で住むことを目指す男性が、その様子をSNSに投稿した動画です。
SNSに動画を投稿した男性:「家を買ったのは6年前、いまだ家は完成品として渡されていない」
男性は月給10万円のうち、このマンションのローンで6万4000円を払っているといいます。
予算は20万円で、4月から作業を開始。電気や水道を通す時などは業者に手伝ってもらいましたが、ほとんど自力で部屋を仕上げていきます。
SNSに動画を投稿した男性:「自分でベランダを改装しました。全部ネットで買ったものです。見てください、出来はどうですか?」
お洒落なベランダを完成させた男性ですが、すでに40万円使ってしまったといいます。
中国では不動産不況が続いていて、こうした未完成マンションがさらに増えるおそれがあります。
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000316402.html