青森・八戸市保健所は、弁当から食中毒の原因となる菌が検出されたことなどから、食中毒と断定し、23日付で期限を設けず営業のすべてを禁止処分としました。
被害は全国に波及、9月21日までに、八戸市保健所には21都県270人の被害が報告されており、他にも被害を訴えている人がいるため、今後さらに増えると見られています。
老舗店で起きた、食中毒問題。一体、何があったのでしょうか?
吉田屋の弁当や、体調不良を訴える人から発見されたのは、黄色ブドウ球菌と、セレウス菌。
食品安全教育研究所代表の河岸宏和氏によると、この二つの菌が発見されることは、通常なら「あり得ないこと」だといいます。
食品安全教育研究所代表 河岸宏和 氏:ブドウ球菌というのは、髪の毛、鼻の周り、手のケガとか爪の中に入っているのです。弁当工場では、必ず帽子をかぶって、マスクをして手袋をしていますから、ブドウ球菌がお弁当の中に入るというのはあり得ないんですよ。普通の工場だと入りません。それに反して、セレウス菌というのは、どうしてもお米を炊いたときには残ってしまうので、それを制御するというのが大事になります。ご飯を炊いてからすぐに冷やす、盛り付けまでの時間、また販売までの時間。消費期限のうちにセレウス菌によってご飯が納豆のように糸を引くというのは、これもまたあり得ない話です。
行政処分を受け、吉田屋は、ホームページ上で原因について発表。
「当社は連休を前にして注文に対応するべく、一部の食材(具体的には、米飯)を県外の委託業者より仕入れ、当該食材を用いて一部の弁当を製造いたしました。その際、当社において、当該食材の受入れに当たって必要とされる作業を十分に行いませんでした。その結果、当該食材に付着していた菌が増殖するなどして製造された商品に含まれることとなったと考えております。」
――十分に作業をしていなかったとはどういう事が考えられますか?食品安全教育研究所代表 河岸宏和 氏:お弁当にとって、ご飯というのは非常に大切な食材になります。そのご飯を仕入れるにあたって、どんなところで作っているかという監査をまずすること、次は細菌検査、保存検査、消費期限までの検査をしていく必要があります。その検査さえ行われていれば、起きなかったと思います。私は防げた事故だと思います。
実際に当該の弁当を食べた人によると、「弁当のご飯が納豆のように糸を引いていた」といいます。
河岸氏は、仕入れ業者と吉田屋それぞれ単体では問題が起きていない事から、業者から吉田屋へ運搬する際の、温度と時間に問題があったのではないかといいます。
(続きは以下URLから)
https://news.livedoor.com/article/detail/25050442/
https://image.news.livedoor.com/newsimage/stf/8/7/87903_1726_59c69552_37960e72.jpg
引用元: ・【吉田屋】弁当で食中毒、270人が被害 自社の能力を超えた発注を受けたことが原因か
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