ガザ空爆でハマス幹部2人死亡、双方の死者2100人超に…イスラエル国防相「総攻撃は近い」

イスラエル軍は、ハマス戦闘員の侵入を許したイスラエル南部を奪回し、ガザを包囲したとしている。イスラエルメディアによると、ヨアブ・ガラント国防相は１０日、ガザ境界を訪れ、「総攻撃は近い。ハマスは変化を求めたが、想定とは百八十度違う変化になるだろう」と述べた。

イスラエル北部の国境では、レバノン領内からイスラム教シーア派組織ヒズボラが対戦車誘導ミサイルを発射している。シリア領内からもロケット砲が発射され、イスラエル軍が応戦している。

パレスチナ側によると、イスラエルによる空爆で、１６８棟の建物が全壊し、１００９世帯が被害に遭った。病院や学校も被害を受けたという。国連によると、１８万７５００人以上の避難民が発生している。

ハマスは、イスラエル南部アシュケロンなどに数百発のロケット弾を発射し、空爆に対抗している。アシュケロンでは１０日、イスラエル軍とハマス戦闘員との銃撃戦も起きており、イスラエル軍の奪回後も散発的に戦闘が起きている模様だ。

ハマスは、イスラエルが空爆を停止しなければ、約１３０人とされる人質を殺害するとの声明を出しており、安否が懸念されている。

一方、韓国やメキシコなどは１０日、自国民の退避を始めた。戦闘開始後、航空各社は運航停止しており、各国は特別機を飛ばす計画だ。

読売新聞　2023/10/11 11:24
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