【お手柄】欄干に足を掛けた女性「大丈夫ですか」と駆け寄ると涙こぼす　傘渡し見守った大学生に感謝状　京都府警

　橋から川に飛び降りて自殺しようとした女性（４０歳代）を思いとどまらせたとして、京都府警南署は２０日、京都市伏見区の男子大学生（２４）に感謝状を贈った。　同署によると、大学生は９月８日午前１時５５分頃、雨が降りしきる中、アルバイト先からバイクで帰宅中、傘を持たずに橋の欄干で川を見つめる女性に気づいた。

バイクを止めると、女性が欄干に足を掛けて飛び降りようとしたため、とっさに女性に駆け寄り、「大丈夫ですか」と声をかけた。静かに足を下ろし、涙をこぼした女性に、大学生は持っていた傘を渡し、警察に通報。「早まらないで」と声をかけて見守り、駆けつけた警察官に引き渡した。女性はその後、無事家族に保護されたという。

感謝状を手渡した畑田英樹署長は「勇気ある行動で命が救われた。心から敬意を表したい」とたたえた。

中学校の教師を目指しているという大学生は「ただ目の前の人を助けたいという思いで、気付いたら体が動いていた。あのとき助かってよかった、と思ってもらえるとうれしい」と話していた。

読売新聞　2023/10/21 09:59
https://www.yomiuri.co.jp/national/20231021-OYT1T50004/