10月からついにインボイス制度が始まりました。みなさん、何度か耳にしたことがあると思いますが、まずその影響を受けるのはこれまで消費税の免税事業者だったフリーランスです。もちろん、その余波はフリーランスであろうと会社員であろうと、この社会で生きている人ならみなに押し寄せると思います。
このインボイス制度を巡っては、様々なところで侃々諤々の議論が巻き起こってきました。当然、消費税の免税事業者だったフリーランスからは「生活が成り立たなくなる」といった声がたくさん上がったのですが、それに対してSNSではこんな声も上がったのです。
・インボイスが導入されたぐらいで廃業するなら実力がない
・インボイスが嫌ならフリーランスを辞めろ
・売れないなら需要がないということ。辞めてしまえ
こういった論調はいたるところで聞かれました。これらの意見を見聞きして筆者が思うのは、「フリーランス叩きって、本当に気持ちがいいんだな」ということです。ある意味、中毒性があるのだと思います。フリーランスという働き方への先入観とイメージが、批判をしていた人々の心を触発するのだと思うのです。そのイメージとは
・自由でお洒落な働き方
・趣味や好きを仕事にしている
・夢を追っている
というもの。以前のコラムでも書きましたが、筆者は常々、「なれるもんなら会社員」と思っています。フリーランスは全然ラクでも自由でもなく、綱渡り状態の泥臭い不安定な働き方だと思います。フリーランスといってもその実態は実に多種多様。イメージだけが独り歩きして、実態との乖離が進んでいると思います。ではこのイメージが批判をしていた人々の心を触発する、というのはどういうことでしょうか。
“自分にあるもの”よりも“自分にないもの”に目がいく
人って、自分がしたくてもできなかったこと、我慢していることをやっている人がいると、ムカつくんです。ムカつくだけならいいですが、もっといくと“潰したく”なる。攻撃しないと気が済まなくなるんです。
どちらがいいか悪いかは置いておいて、会社員とフリーランスって、メリット/デメリットが反転して、どちらかにあるものはどちらかにないということが多いんです。例えば、社会保険や福利厚生、有給といったものは会社員にあってフリーランスにはない。でも働く時間や場所を決められる自由度は会社員になくてフリーランスにはある(もちろんフリーランスも職種によってはない場合もあります)。
でも、人ってどうしても“自分にあるもの”よりも、“自分にないもの”に目がいって、他人を羨ましく思ってしまいますよね。会社員のほうがマジョリティである社会で、「会社員にあってフリーランスにないもの」より、「会社員になくてフリーランスにあるもの」のほうが強調されて見えてしまう。だから、会社員に比べてフリーランスのしんどいところより、いいところになぜか目が行ってしまう。なぜか美化したり、しがらみから開放されて気ままにやってるやつら、なんて思ってしまう人もいる。実際はある意味、会社員より不自由なのに。
以下略
10/31(火) 18:32
引用元: ・「稼げないならやめちまえ!」SNSに溢れた言葉たちに思う、フリーランス叩きはなぜ気持ちがいいのか [守護地頭★]
それってあなたの感想ですよね?
甘えんなよ。
他の選択肢なんて無い
それで日本は10年前よりも貧しくなっている。
稼げないなら