【🚌】「バス運転手が足りない」スクールバス廃止の地域も…「乗り継ぎ必要、朝は混む」ため息

バス会社が運転手不足を理由に路線バスを減便したり、路線を廃止したりするケースが各地で相次いでいる。生徒らが登下校に使うスクールバスが廃止される地域も出てきた。今後、運転手の労働時間の規制が強化される「2024年問題」で人手不足に拍車がかかる恐れもあり、行政が対策を本格化させている。

通学不便に
「7月まではスクールバスに乗るだけでよかったのに、今は列車と路線バスの乗り継ぎが必要。朝は特にバスが混む」。10月18日夕、鹿児島県薩摩川内市の県立川内高校。学校前で路線バスを待つ2年の女子生徒（17）がため息をついた。

川内高では以前、鹿児島交通（鹿児島市）が4路線でスクールバスを運行し、全校生徒の2割弱にあたる約140人が利用していた。しかし、運転手不足などで7月末で廃止。8月以降、多くの生徒が路線バスに切り替えたが、「登下校に時間がかかるケースが目立つ」（池俊人教頭）という。

同社は今年度、川内高を含む県内の高校10校のスクールバスや通学に使われる路線バスを廃止・減便するなどしている。担当者は「『2024年問題』を見据えて業務の改善を進める必要がある」と説明する。

同社以外でも、西日本鉄道（福岡市）は10月から32路線で運行本数を減らした。長崎自動車（長崎市）も来年4月から16路線の32停留所を廃止する。

1万1000人減
国土交通省によると、21年度のバスの運転手は約11万6000人で、10年前から約1万1000人減少。平均年齢は53・4歳（2022年）で高齢化も進む。

背景には待遇の低さがある。年間所得額（22年）は399万円で全産業平均より2割ほど少ない。一方、月の労働時間は16時間多い193時間となっている。

追い打ちをかけるのが、「2024年問題」だ。日本バス協会（東京）は24年度に2万1000人、30年度には3万6000人が不足すると試算している。

続きは↓
https://news.yahoo.co.jp/articles/e90a6944118fabf59a0de4c09d86b3c6ee3fbcaf