【ドイツの研究】ファイザーXBB.1.5対応コロナワクチン、流行中の各変異株に有効

2023年9月に欧米諸国や日本で承認となったファイザーのオミクロン株XBB.1.5対応新型コロナワクチン（BNT162b2 XBB.1.5）の効果を検証するため、ドイツ・Hannover Medical SchoolのMetodi V Stankov氏らの研究チームは、本ワクチン30μgを接種した医療従事者53人について、接種から8～10日後の免疫応答を解析した。その結果、すべての接種者において抗スパイクIgG抗体が大幅に増加し、現在流行しているSARS-CoV-2の各系統に対する…

https://www.carenet.com/news/general/carenet/57654

BNT162b2 XBB.1.5ワクチン接種後の体液性および細胞性免疫応答
https://www.thelancet.com/journals/laninf/article/PIIS1473-3099(23)00690-4/fulltext
要約すると、8～10日目のBNT162b2オーミクロンXBB.1.5ワクチンは、すべてのワクチン接種者において抗S IgGを大幅に増加させ、EG.5.1およびBA.2.86を含む以前および現在のSARS-CoV-2系統に対する強力な中和反応を誘発した。

私たちのデータは、マウスおよびヒト以外の霊長類における最新の mRNA ワクチンの前臨床結果と一致しています。

更新された一価ワクチン mRNA-1273.815 (Andusomeran、Moderna、ケンブリッジ、マサチューセッツ州、米国) も、メーカーのプレプリント データで XBB 亜系統に対する中和抗体力価を増加させました。

いくつかの制限があるにもかかわらず、これらのデータは、XBB.1.5 を含む mRNA ワクチンが、現在流行している XBB サブバリアントおよび新たに出現しているBA.2.86 バリアントによって引き起こされる COVID-19 に対する防御力を高める可能性が最も高いことを示唆しています。