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【原因・背景】
報告書の中では、一連の不正の原因に経営の問題があると指摘しています。
▽短期間の開発が会社の存在意義として根付き、過度にタイトで硬直的な開発スケジュールによって現場が極度のプレッシャーを受け、「認証試験は合格して当たり前」という環境にあったこと
▽現場任せで管理職が関与しない態勢で職場環境がブラックボックス化し、チェック体制が構築されていなかったこと
▽過去から踏襲されたグレーな方法として漫然と現場で繰り返されていた不正行為があり、「技術的には問題なければ法規上も問題ないはず」というような法規適合性について正確な知識や理解が不十分であること
▽開発日程に余裕がない中で認証試験を軽視し、不正確な情報を記載してはならないというごく当たり前の感覚を失うほどコンプライアンス意識が希薄化していた、などと指摘しています。
こうした現場の実情を管理職や経営幹部が把握できなかった背景には、
▽現場の実務や状況に管理職が精通しておらず、現場サイドから報告や相談ができない現場任せの対応になっていたこと
▽開発や認証のプロセスにおけるチェック体制が構築されておらず、モニタリングに問題があったことなどが指摘されています。
こうしたことから、短期開発の強烈なプレッシャーの中で追い込まれた従業員が不正行為に及んだもので、今回の問題でまず責められるべきはダイハツの経営幹部だとしています。
そのうえで、低コストで良質な自動車を提供するために短期開発を会社らしさと捉える経営方針の中で、組織内のゆがみや弊害を察知する経営幹部のリスク感度が鈍かったと言わざるをえないとしています。
また、従業員へのヒアリングやアンケート調査で、何か失敗があった場合には激しい叱責や非難があったというケースも確認されたとしています。
「自分さえよければよく、他人がどうであってもかまわない」といった自己中心的な組織風土自体が社風として深く根付いた可能性があるとしています。
ダイハツ 新たに174件の不正 全車種出荷停止 社長が会見で陳謝
2023年12月20日 18時16分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231220/k10014293451000.html
引用元: ・ダイハツ工業「自分さえ良ければ他人がどうなろうと構わない」というν速民のような社風が根付いていた [454228327]
最悪期の三菱自動車同等
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