若者に伝えたいことがあれば、年配者は明確な提示を心がけなければならず、状況を砕いて説明することも、場合によっては必須です。
あいまいな言葉の理解は、各人各様
シニア世代の女性Aさんが、次のような話をしながら憤っていました。
それは、荷物の配達時間に関するトラブル。
そもそも事前に約束したのは19時ちょうど。けれど、彼女は外出先で手間取ることがあったので、帰宅を急いでもその時間にはぎりぎり間に合いそうにない……。
そこで、配達業者に「申し訳ありませんが、19時を回った頃に来ていただけませんか」と電話したら「いいですよ」と。
19時4分頃、何とか自宅に到着できたAさんだったのに、ポストの中に1枚の不在票を発見。
そこには「19時01分」と来訪時間がくっきり記されていたそうです。
確かに、1分でも過ぎたのですから、回ったことに間違いはありません。事実、若い配送業者からは「19時前には行ってないでしょ」と抗弁されたとのこと。
しかし、Aさんをはじめとする昭和世代が認識する「〇時を回る」という言葉には、ゆったりとした「間(ま)」が、その中に含まれているのです。「余裕をもってゆったりと〇時を回った頃」とでも言えば、近いでしょうか。
「昔は、こんな行き違いは、全然なかった」と、Aさんが言う通り、日本中の誰もが共通に持ち合わせていた感覚です。
けれど、昭和から平成、令和へと、時代が移るにつれて、古い言葉や感覚は、彼方に押し出されそうになっているのは、紛れもない事実です。
他にどんな例があるのでしょうか。
「500円弱」は、500円より少し多い額?
たとえば「500円弱」と聞いて、「500円より少し多い額ではないか」と思う若者がいるようです。
「えっ」と驚く方もいるでしょう。
耳を疑う話ではありますが、「弱」=「少し多い」という意味に捉えている現代の若者が少なからずいるのです。
すなわち「500円弱」なら「500円+弱」であり、さしずめ510円とか520円といったところでしょうか。
引用元: ・【500円弱っていくら?】「日本語通じない若者」どんどん増えてる根深い訳
前の駅?先の駅?前総理???
外人がほとほと理解に苦しむのがこの辺の語彙