「痔の患部を職員の前で露出させられた」「16人相部屋、市外への外出禁止」…かつお節工場の元実習生フィリピン女性4人が提訴
https://373news.com/_news/storyid/187589/鹿児島県枕崎市のかつお節工場で働く外国人技能実習生の受け入れ監理団体で人権侵害が疑われる行為が発覚した問題で、元実習生のフィリピン人女性4人が25日、不当な行動制限で精神的苦痛を受けたなどとして枕崎水産物振興協同組合などに約970万円の損害賠償を求め鹿児島地裁に提訴した。
訴状などによると、4人は2018~23年、技能実習生として同市のかつお節工場にそれぞれ半年~3年半勤務した。
組合が提供する宿舎では技能実習法の規則が義務付ける1人当たり4.5平方メートル以上の広さの寝室は与えられず、16人の相部屋の2段ベッドで就寝。
露出度の高い服の着用や市外への外出の禁止など過剰な行動制限を受け、違反すると反省文を書かされたり長時間立たされたりすることもあったという。
原告の30代女性は痔(じ)を発症した際、組合の女性職員から患部を見せるよう求められ、他の職員がいる事務所内で患部を露出させられたと主張している。
提訴後、代理人弁護士がオンライン会見を開き「枕崎での生活はひどいもので失望した。法廷で正義が勝つことを期待している」と原告のコメントを代読した。
組合は「訴状が届いていないためコメントを差し控える」としている。組合は実習生の家賃などを実費よりも多く給与から天引きしたなどとして、4日付で厚労省と法務省から改善命令を受けた。
引用元: ・スケベ制服、アナル露出強要、16人相部屋、外出禁止…鹿児島鰹節工場の実習生フィリピン女性4人提訴 [422186189]
https://news.yahoo.co.jp/articles/238aefc698502df8e3b1431575a1c1d9f3e04346
厚生労働省は監理団体の「枕崎市水産物振興協同組合」が実習先を監督する立場であるにもかかわらず、実習計画が法令に沿っているか確認や指導をしていなかったほか、実習生が定期的に負担する費用について実費より多く徴収していたとして、今月4日、改善命令を出しました。
厚生労働省は、命令から1か月後をめどに書面で改善内容を報告するよう監理団体に求めていて、その報告をもとに今後の対応を検討するとしています。
「枕崎市水産物振興協同組合」はNHKの取材に対し、技能実習生から不十分な住環境だと指摘された寮についてはすでに使用していないとした上で「行政処分を真摯(しんし)に受け止め、対応していきたい」とコメントしています。
実習生側は近く監理団体や加工会社を相手に損害賠償を求める訴えを裁判所に起こすことにしています。
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20231219/5050025570.html