「荒れる成人式」を期待する大人がいる一方で、新成人たちは意外に冷静だった2000年代には、式典の進行を妨げるほどの大騒ぎをする新成人たちが各地で出現していたが、最近の新成人はおしなべて行儀がよい。だが大人たちは、大人げなく暴れる新成人が成人式に現れることを期待しているらしい。ライターの宮添優氏が、現実の新成人と、成人式への認識がアップデートできない大人たちのあいだで起きるギャップについてレポートする。
「暴力団がらみの事件が相次ぐなど、北九(州)にアウトローなイメージがあったことも影響しているのかもしれませんが、今の若い子達は、昔とは全く違う。七色をした髪に金ピカの袴を着ていても、話をすれば“親に感謝したい”とか“社会の役に立ちたい”と言うんです。特に今年は元日に石川県で大地震があり、今なお行方不明の方が何百人もいる。悲しい思いをしている人がいるのに、ふざけてばかりはいられないと、リーゼント頭で派手な見た目の男の子が、サングラス越しに真面目な表情で語る。時代は変わりました」(松尾さん)
数少ないものを多数に見せてもすぐ気づかれる
一昔前の「荒れる成人」のイメージを持つ大人達にとってみれば、まるで肩透かしにあったような状況ではある。だが、こうした古いイメージから脱却できず、冒頭で紹介したように「荒れた映像を撮ってこい」と指示を出すテレビディレクターのような大人は、相当数存在すると思われる。前出のAD・中山さんがいう。
「あるテレビ局のニュースで荒れた若者の様子を流していましたが、その現場にいた別のADに聞けば、少なくとも数千人いた参加者のうちのごく数人、多くて十数人程度が起こしたトラブルで、そこだけ切り取って報じるのはあまりにも卑怯。数少ないものを声高に取り上げて多数に見せるやり方だと、ニュースを見た参加者は一発でわかるはず。テレビも大人も、時代に全くついていけてないし、そんな方法がいまだに通用すると思っているのかと愕然としました」(中山さん)
荒れる新成人を見て「日本のお先は真っ暗だ」と大人が嘆いたのも今は昔。逆に、新成人達が我々大人の体たらくを見て「大人は大丈夫か」と心配される時代になったのかもしれない。
引用元: ・新成人たちにあの恥ずかしい大人達は大丈夫だろうかと心配される時代に [421685208]
40過ぎてるけど単車を弄るのが楽しいみたい
(´・ω・`)
人生に楽しみがあるのは良い事だ