サッカー日本代表は24日、アジア・カップ1次リーグD組の最終第3戦に臨む。インドネシア代表に勝つか引き分けで、2位が確定し決勝トーナメントに進むが、3大会ぶり5度目の優勝を目指すうえで悩ましいのが、MF久保建英(22)=レアル・ソシエダード=の起用法だ。
スペイン1部リーグで鮮烈な活躍を見せながら、森保ジャパンでは強豪相手に結果を残せず、身内の日本サッカー協会(JFA)からも「不要論」が浮上している。
インドネシア戦を翌日に控えた23日、森保ジャパンはドーハで最終調整。記者会見に臨んだ森保一(55)は「イラク戦で痛い敗戦を喫してしまったが、第1戦と第2戦の成果と課題を踏まえ、チーム力を高めるトレーニングをできた。集中して、全力で戦いながら前進していければと思う」と話した。
歴代最強の代表と謳われながら、圧勝で突破するはずの1次リーグで36年ぶりの黒星。19日の第2戦で不安定な守備陣がイラクに2点の先行を許すと、タレント豊富なはずの攻撃陣もかみ合わず、後半ロスタイムにCKから一矢報いるのが精一杯だった。
国内でテレビ観戦したJFA幹部は、今大会初先発もトップ下で機能せず後半16分に退いた久保に苦言。「代表に来ると自分中心のプレーが多過ぎる。あれでは森保は使いづらい。中田(英寿氏)なら、久保が代表で見せているような軽いプレーは絶対しなかった」とばっさり切り捨てた。
本紙評論家の清水秀彦氏(69)=元J1仙台監督=は「久保を代表のトップ下で起用するなら、所属クラブと同じく常にサポート役をつけなきゃ無理。イラク戦では久保がアジアレベルでも1人では打開できないことがはっきり分かった」とズバリ指摘。
自慢のドリブル突破ができないと右サイドに流れてしまい、攻撃のバランスを崩す悪癖がイラク戦でも浮き彫りとなった。
本人にも散々な出来だった自覚はあり、インドネシア戦に向けて「チャンスをもらえれば反省を生かしたい。特にゲームメークに力を入れて僕の力で押し込みたい」と捲土重来を期す。
「直近の試合からはいくつかのポジションで(選手を)変えながら準備をしている」と予告した森保監督がどう使うかは不明ながら、ここで相当のアピールでもしない限り、一発勝負となる決勝トーナメントで久保がベストの布陣に入る余地はない。
世界的な名声があるだけに、ベンチを温めれば海外のサッカーファンから疑問の声も上がるが、森保ジャパンで主役を張る未来像はまだ見えてこない。
引用元: ・【サッカー】久保建英、不要論浮上 代表に来ると「自分中心のプレーが多すぎる」 清水秀彦氏「常にサポート役をつけなきゃ無理」 [冬月記者★]