【熊本】マンガ学科入学者の県外枠、40%以内に　高森高、全国から注目で拡大

熊本県の白石伸一県教育長は12日の県議会一般質問で、来年4月に高森高に新設するマンガ学科の入学者の県外枠を40%以内に決めたと報告した。県立高入学者の県外枠は最大20%以内だが、全国から注目が集まっていることを踏まえて拡大した。

マンガ学科は公立では全国初の学科で、定員40人。7月に高森高で開いたオープンスクールには北海道や沖縄からの参加もあり、県外枠を従来より増やして広く入学者を受け入れる。

白石教育長は答弁で、マンガ学科の教育内容を充実させるプロジェクト会議を設置したことも説明した。学校独自の科目「マンガ制作」を設けて漫画出版社コアミックス（東京）の編集者や漫画家を招き、実践的な授業内容を目指す。

白石教育長は「生徒の漫画家デビューはもちろん、漫画やイラストを学ぶ大学への進学、漫画関連産業などへの就職も見込まれる。多様な進路に対応できる教育課程にしたい」と述べた。（臼杵大介）