息切れが突然ひどくなり玄関で倒れ、妻のベティさんは救急サービスを呼んだ。
「2、3時間で呼吸困難から最悪の事態になった」とゲリノットさんは振り返る。
新型コロナウイルスに感染したゲリノットさんはこの時、糖尿病と心臓病を基礎疾患として抱えていた。
両肺肺炎になり、生存率は5%だったと知った。
まだワクチン接種はしていなかった。
米テキサス州ヒューストンの病院に3カ月間入院し、厳しい状況を脱したゲリノットさんだが、
肺の損傷と免疫システムの弱体化で、新たな感染症にかかりやすくなり、さらなる入院と一連の理学療法が必要になった。
新型コロナ感染を経て100万ドル(約1億3600万円)を超える医療費を請求されてからほぼ2年たつが、
ゲリノットさんは新型コロナウイルス感染症(COVID19)のひどい後遺症にいまだ苦しんでいる。
「COVID(コビッド)で死にかけた」と話す。
新型コロナ感染に伴う臓器損傷や免疫システムの弱体化は、このウイルスがもたらす後遺症の一部に過ぎない。
精神疾患の増加からがん治療の遅れまで、さまざまな二次的影響が確認されており、インフルエンザや呼吸器合胞体ウイルス(RSV)の場合と同様に、
他の病気を悪化させるとしている医師もいる。
米厚生省は11月の報告書で、770万-2300万人の米国人がコロナ後遺症に苦しんでいると推定。
2月時点で米国人の5人に3人が、少なくとも1回はコロナに感染しており、1年前の33%からその比率が高まった。
エール大学アウトカム研究評価センターのハーラン・クルムホルツ所長は、一部の患者はずっと後に合併症を発症する可能性があり、
「それはまたパンデミック自体よりも大きな犠牲を招くことになるかもしれない」と警戒する。
米国では、21年に平均余命が1996年以来の低水準にまで落ち込み、2年間としては約1世紀ぶりの大きな低下を記録した。
コロナの影響が遅れて表れることで、平均余命の回復が妨げられる恐れもある。
引用元: ・【コロナ感染後遺症】パンデミック以上に警戒必要、呼吸器以外にもリスク [クロケット★]
今更武漢型の話?