日経ビジネス
この記事の3つのポイント
結婚は51歳、出産は50歳以上で統計上ノーカウント
一方、社会的にはシニアの婚活が盛んになっている
政府も企業もシニア婚活に対する意識を変えるべきだ
数年前「女性活躍」をテーマに講演をし、その後の懇親会で、「50歳を過ぎて結婚しても、カウントされないって知ってますか?」と突然言われ、脳内が「???」だらけになったことがあった。
その男性は某大企業の関連会社の社長さんで、30代は海外勤務が多かったため結婚の機会を逃し、その後は母親の介護で自分の結婚どころではなかったそうだ。
「昨年母親が他界してから親戚が色々とうるさくてね。自分自身も、この歳でこんなこと言うのも恥ずかしいのだけど、いい出会いがあるといいなと思っていた。でも、このご時世、仕事関係の人はハラスメントになってしまうし、色々と難しいですよね。そしたらある時、50代で結婚しても生涯未婚者扱いだって知りましてね。国からダメ出しされてる気がして。ヤンなっちゃいますよね~」
政府は50歳になった時点で一度も結婚したことがない人の割合を「生涯未婚率(50歳時未婚率)」として算出している。つまり、51歳以上で結婚しても既婚にはカウントされないのだ。
58歳(当時)の社長さんが、なぜ、突然「結婚話」を切り出したのかはわからない。お酒が入って“誰か”に愚痴を言いたかっただけなのかもしれないし、50歳の昭和おばさんの私と「同世代話」をしたかっただけかもしれないし、あるいはストレートに「結婚は? お子さんは?」と聞きたかったのかもしれないし、はたまた「ところで、河合さんは『出産期を終えた年齢』と見なされると知ってます?」って、暗に教えたかっただけかもしれない。
はい、そうなのです。社長さんの「結婚にカウントされない話」を聞いて色々調べた結果、私がヘビー級のショックを受けたのが、合計特殊出生率を算出する際、50歳を過ぎた女性は「出産期を終えた年齢」と見なされ、70代(当時)の母と同じように排除されているってことだった(合計特殊出生率は15歳から49歳までの女性の年齢別出生率を合計した値)。
そして、今、私も両親がいなくなり、50代後半になり、男性の気持ちがなんとなく分かるようになった。うっかり「家族をつくる」ことを忘れてしまったのに、まだまだ人生は続くという「自分の将来」への至極曖昧な不安、といった感じだろうか。
が、どうやら時代は変わりつつあるようだ。
先日、神戸新聞NEXTの「50歳以上の婚活盛んに 未婚者、熟年離婚の増加影響 コロナ禍も背景に」(https://news.yahoo.co.jp/articles/814c7c1efda3558762ad7b5eb700ca9e12765568)という見出しの記事がYahoo!ニュースに転載され、SNSで話題になった。
続きは↓
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00118/00313/
引用元: ・結婚も出産も50代でノーカウント 政府や企業はシニア婚活に配慮を [ぐれ★]
50歳以上はレアすぎる
未婚男性の寿命中央値は66 離別男性の中央値は71以上で5歳程度違う
ちなみに男性の寿命平均は80以上。
コロナ禍の不摂生でこの差は拡大