「2022年ブレイク俳優ランキング(女性編)」(オリコンニュース)で見事、2位に輝き、2023年は「演技のお仕事も頑張りたい」と宣言したタレントの“めるる”こと生見愛瑠(20)。22年12月に行われたイベントでは「一切笑わない、ミステリアスな雰囲気の役をやってみたい」と述べた。
ファッション誌「CanCam」(小学館)の専属モデルを務める一方、2022年もバラエティー番組に引っ張りだこだった生見。近年はその名が一気にお茶の間に浸透し、人気女性タレントの一人としてポジションを築いたと言ってもよいだろう。また、22年7月に公開された映画「モエカレはオレンジ色」でヒロイン役を務めるなど、女優としても活躍の幅を広げている。
「彼女の演技はどの作品でも評価が高いんです。22年7月期のドラマ『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』の第4話へのゲスト出演では、ひき逃げの容疑で逮捕されるも最後に疑いが晴れるという役どころでしたが、普段バラエティーで見せる雰囲気と全然違う演技を見て、驚いた視聴者も多かったはずです。取調室で声を荒らげるシーンや、法廷で安堵の涙を流す場面など感情がヒシヒシと伝わってくる演技で、SNS上でも『所作と目で伝わる芝居、良かった』『演技うますぎてびっくり』など高評価の声ばかりでした。一方、映画『モエカレはオレンジ色』では、“ぼっち”の女子高生が前向きになっていくという役で、一転して、かわいらしい演技を披露しています。また、2021年放送のドラマ『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』でも、主人公の恋敵というヒール役を演じており、役の振り幅も評価されています」(テレビ情報誌の編集者)
21年放送のドラマ「おしゃれの答えがわからない」(日本テレビ系)で女優デビューした生見。女優としてのキャリアは浅いが、ほとんどの出演作で好評を得ているということは、もともと、才能があったということなのだろう。
引用元: ・【芸能】「めるる」が“女優転向宣言” 演技絶賛で「ポスト川栄李奈」の筆頭に!? [Ailuropoda melanoleuca★]
たしかに女優の素質を感じさせる発言もある。ラジオ番組「レコメン!」(文化放送、22年3月23日放送)では、プロ野球の始球式を務めることに関して「球技、いちばん苦手ですよ」と不安を口にするも、「変なところ飛ばないように気をつけよう。本番激強女だから」「かっこいいニュースにしたいじゃないですか。『めるる完璧!』みたいな」と前向きさをアピールした。こうした気持ちの強さが、女優業でいざ本番となったとき、しっかり体も動いて良い演技ができることにつながっているのかもしれない。
「私生活はインドア派で、家で編み物やアクセサリーを作っているとバラエティー番組で明かしたこともあります。バラエティーはギャルタレント枠で出演している印象もありますが、プライベートは地味で、ギャルイメージで固定されていないところは女優業にプラスだと思います。また、憧れの女優は『恋です!』で共演した杉咲花だとインタビューで話していました。間近で芝居を見て圧倒され、人柄も含めて本当に尊敬できるとか。杉咲も3月に発売された生見の写真集のカバーの帯に、『澄んだ瞳でまっすぐ見つめるその先にこれからもずっと眩しい世界がありますように』とコメントを寄せています。杉咲といえば高い演技力で知られるだけに、そんな実力者から影響を受ければ、より役者として一皮むけるかもしれません」(同)
■おバカキャラで売っていたことも
将来的な生見の女優像について、民放ドラマ制作スタッフはこう期待する。
「以前のめるるはおバカな一面があり、バラエティー番組で『小学生レベルの漢字が書けない』とイジられたこともあった。そういう意味で川栄李奈に近いかもしれません。川栄もアイドル時代はおバカキャラで、そこから脱却して女優として成功しています。めるるも演技力はありますし、同じ道を歩めるかもしれません。さらに、年齢は離れていますが資質は小池栄子とも似たようなものを感じます。小池も以前は歯切れのいいチャキチャキしたお姉さんという感じでしたが、役柄によってはその印象が一切消えます。めるるも、いつもニコニコしているキャラが浸透しているのに、ドラマに出るとそれを感じさせない。女優として川栄李奈か小池栄子のようになっていくのでは」
ドラマウオッチャーの中村裕一氏は、彼女の演技についてこう分析する。
「さまざまなバラエティー番組で見せる鋭い反応力とオリジナリティーあるワードセンスは、女優の世界でも存分に力を発揮しそうです。ゲスト出演した『石子と羽男~』では、ボサボサの髪を振り乱しながら無実を主張するなど、バラエティーで見せるポジティブでエレガントなキャラクターを完全に封印。共演した中村倫也ともしっかりと渡り合い、ドラマの世界観に耐えうる存在感を放ち、俳優としての可能性を感じさせてくれました。そのギャップを生かした悪女役なども似合うと思いますし、ド派手なアクションで暴れまわる姿も見てみたいです。今後、役者の世界に本格的にシフトしていくのであれば、大いに期待したい逸材の一人です」
演技力だけでなく、タレントとして華もある生見。2023年は女優としても忙しくなりそうだ。(丸山ひろし)
川栄李奈みたいなブサイク目指すわけねえだろ