東京都のウェブサイトに掲載された民間の婚活イベントに申し込んだ軽度知的障害の40代男性が7月、参加規約の「心身ともに健康」に適さないとの判断や運営側の態勢を理由に、参加を断られた。法律や都条例で事業者に義務づけられている、負担が重すぎない範囲で障害者の申し出に応じる「合理的配慮の提供」に反する恐れがある。(奥野斐)
◆東京都運営の結婚支援サイトで紹介されていたイベント
「参加できないとは思わなかった。傷つきました」。都内で会社員として働く男性はそう話し、うつむいた。軽度の知的障害があるが、養護学校(現特別支援学校)を卒業し20年以上、契約社員として働き、都内で1人暮らしをしている。女性との交際経験もある。
婚活イベントに参加できず、ショックを受けたという男性=東京都内で(奥野斐撮影)
婚活イベントに参加できず、ショックを受けたという男性=東京都内で(奥野斐撮影)
「結婚して、家族がほしい」と考え、都が運営する結婚支援のサイト「TOKYOふたりSTORY」で見つけた婚活パーティーに「勇気を振り絞って」申し込んだ。一度は受理されたが、知的障害があることを主催者にメールで伝えると「参加者は規約上、心身ともに健康な方が対象となります」とキャンセルの返信が届いたという。
◆「いたって健康なのに…」
「僕もいたって健康なのに…」と男性は話し「都のサイトに出ている情報だから安心していた。障害のある人も受け入れてもらえるイベント、社会になってほしい」と願う。
主催する民間団体の代表は取材に「『心身ともに健康』な方という規約に適さないと判断した。庭園散策もあるため、持病やけがのある方もお断りしている」と説明。障害の有無を伝えなかったら参加できたかとの問いに「できたかもしれないが、これまで問い合わせはない」と答えた。
団体には、障害者が参加できる婚活イベントの開催要望もあるという。「障害などにかかわらず参加してもらえるのが理想だが、対応できる態勢を現状は整えられない」とも明かした。
引用元: ・【東京新聞】知的障害があることを伝えたら婚活イベントへの参加を主催者から断られた…どうして? [nita★]
勝手にごちゃ混ぜにすると罰金刑が課せられる
第二十条 優生保護の見地から結婚の相談に応ずるとともに、遺伝その他優生保護上必要な知識の普及向上を図つて、不良な子孫の出生を防止するため優生結婚相談所を設置する。
参加する権利すら与えない東京都は謝罪しろよ