アトラスは、『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズなどを手がける国内の開発元だ。かつて存在したインデックスへのグループ入りを経て、同社に吸収合併され社内ブランド化。しかし同社の民事再生手続き・破産に伴う新旧分離により、2013年11月にセガの子会社であるセガドリームに事業継承され、あわせてセガドリームはインデックスと改称された。その後2014年4月、インデックス(新社)の会社分割により、株式会社アトラスがふたたび誕生し、現在に至る。
今回のセガサミーホールディングスの決算発表では、そんなアトラスの携わった作品が軒並み好調であることが報告。2022年10月にリマスター版として発売された『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』や、ヴァニラウェアが手がけアトラスが2024年3月に発売した『ユニコーンオーバーロード』などが、エンタテインメントコンテンツ事業のコンシューマ分野をけん引しているとのこと。
さらに今年10月に発売された『メタファー:リファンタジオ』は発売日初日に全世界累計販売本数(パッケージ版出荷数+ダウンロード版販売数)が100万本を突破したことも報告されていた。決算発表でもこのことが言及されており、同作PS5版がレビュー集積サイトMetacriticにて11月7日時点で94点を獲得していることも報告された。
質疑応答によれば、『メタファー:リファンタジオ』は、同じく先月発売され初動100万本を記録した『ソニック × シャドウ ジェネレーションズ』と共に、期初計画を順調に推移する売れ行きを見せているとのこと。作品の質が高く評価されていることと、プロモーション施策が功を奏したと考えられているそうだ。
そして「アトラスのタイトルがグローバルで好調だが、このアトラスの開発リソースを強化し、フルゲームのウエイトを上げていく考えはあるか。」との質問に対しては、「アトラスは当グループ(セガサミーホールディングス)が行ったM&Aの中でももっとも成功した事例のひとつ」と回答。かつてアトラスは限られたリソースのもとで国や地域、プラットフォームなどの展開先を絞り込んで販売することが多かったのに対し、セガ傘下でこれを広げるケイパビリティ(組織力・強み)を得たとの見解が示された。そして『メタファー:リファンタジオ』は「製品クオリティの高さに加え、セガのパブリッシングの力を最大限使いマルチプラットフォーム・全世界同時発売を予定通り実行できたことがスタートダッシュにつながった」と見られているそうだ。
元々人気を博していた『真・女神転生』シリーズや『ペルソナ』シリーズに加えて、さらなるヒット作を輩出しているアトラス。親会社であるセガサミーホールディングスから「もっとも成功した買収事例のひとつ」と称されるほど、高く評価されているようだ。なお『メタファー:リファンタジオ』は、日本時間12月13日に開催されるゲームの祭典「The Game Awards 2024」にて「Game of the Year」を含む複数の部門にノミネートされている。すでに高い評価を得ており、同イベントも含めどのようなアワードを獲得していくのかも注目される。
『メタファー:リファンタジオ』は、PC(Steam/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。
https://automaton-media.com/articles/newsjp/metaphor-refantazio-20241120-318772/
引用元: ・【ゲーム】アトラス、親元セガサミーから「買収してもっとも成功した事例のひとつ」とベタ褒めされる [ネギうどん★]