伊藤忠商事を含む大手総合商社5社は、より大きな利益を見込める事業へと投資案件の入れ替えを積極的に進め、2023年度決算で過去最高益に近い水準の純利益を計上している。
伊藤忠商事はそのなかでも非資源分野を主力とし、他の4社が資源価格の下落などで前年から純利益を減らす中で唯一増益となった。
アパレルやコンビニ大手のファミリーマートを軸にした生活消費分野など、学生にも親しみのある分野で業績を上げている。不祥事の影響で経営が悪化した中、古車販売大手のビッグモーターを買収し、再建に乗り出したことも話題となった。
また、エンターテインメントに強い企業が上位に多数ランクイン。3位任天堂、4位オリエンタルランド、5位東宝、6位集英社、8位KADOKAWA、9位講談社、12位バンダイ、14位ソニーミュージックグループ、18位小学館、20位博報堂/博報堂DYメディアパートナーズと、20位以内に7社が入り、昨年の5社を上回った。
任天堂は2023年に公開した『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』が世界的に大ヒット。東宝も『ゴジラ-1.0』が国内だけでなく北米でも邦画実写歴代最高の興収となる大ヒットで、両社とも2023年度の決算で過去最高の純利益を計上。
出版各社もIP(知的財産)を軸に海外事業を展開しており、海外でもビジネスを広げている企業に人気が集まっている。
そのほか、金融系企業の人気が大きく復活した。昨年はトップ100に三菱UFJ銀行の1行だけのランクインだったが、今年は3行そろってトップ100に入っている。
日経平均株価が過去最高値を更新し、日本銀行もマイナス金利政策を解除して17年ぶりに利上げを実施。メガバンク3行は2023年度に純利益の合計が過去最高となり、2024年度も金利上昇などを追い風にさらに増益を見込んでいる。
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引用元: ・【2026年卒学生を対象にした就職人気企業ランキング】トップは7年連続で伊藤忠商事、2位は味の素、3位は任天堂