礼儀も何も無視するレベルでの怒りの表明でしたが、アメリカ社会の白人やアフリカ系からは、差別を非難する発言は出なかったのです。差別だと怒っていたのはアジア系ばかりでした。
ここ最近は個人の多様性や黒人への人種差別に対する抗議運動であるBLM(Black Lives Matter/ブラック・ライヴズ・マター)が騒がれているのに、東洋人はこのような扱いをされるのです。そもそも東アジア人はいまだに立場が弱く、差別される対象です。
とはいえ東アジア人は、どこの土地でももっとも模範的な移民です。
北米でも欧州でも、すべての人種グループにおいて学歴も収入ももっとも高いです。専門職の割合も高いです。アメリカの場合、なんとインド系や東アジア系の収入のほうが地元に代々住んでいる欧州系白人よりも高いのです。また現地の進学校は東アジアの生徒だらけです。
アメリカの場合、東海岸や西海岸の名門校は、生徒の半分が東アジア系の学校もあるほどです。またイギリスにおいても私立の進学校の上位層は、東アジア系の生徒が多くを占めています。
学力レベルは2年半も先に進んでいる
それは調査でも証明されています。
ロンドン大学のインスティチュート・オブ・エデュケーション(Institute of Education/IOE)の教育と社会統計の読み手であるジョン・ジェリム博士による研究では、学力レベルの高い東アジア諸国からの移民の子どもたちの学力は、15歳になるころには移民先西洋諸国の生徒よりも2年半も進んでいることを発見しました。
さらに経済協力開発機構(OECD)が設定した2012年の学習到達度調査であるPISA(ピザ)の数学試験を受けた1万4千人以上のオーストラリアの生徒を比較したところ、主に中国大陸出身者が多い東アジアからの第二世代の移民生徒は、オーストラリア生まれの生徒よりも平均で102点も点数が高かったと結論づけています。
ジェリム博士は、親の教育などの家族の背景要因が、東アジア人とオーストラリア生まれの生徒との学力差の要因のひとつだと指摘しています。この調査の対象となった276人の東アジアの第二世代の子どもの父親の半数は大学卒でしたが、オーストラリア生まれの子どもの父親では4分の1でした。東アジア移民家庭は教育熱心で、子どもを良い学校に通わせるので、学習進度にも大きな差が出ているのです。
さらにイギリスでも中国系の子どもたちの学力は、あらゆる人種の中でもトップで、中学生の際に受ける全国統一試験である「GCSE」(ジーシーエスイー/中等教育修了資格)の結果も全国平均を大きく上回るものでした。
■おとなしい性格なので嫌な仕事を断れない
そのいっぽうで、東アジア系の犯罪率はもっとも低いのです。職場で不正をする可能性も低く、非常に安定度と信頼の高い人々です。
ところがこうした模範型移民だから、地元の恨みをかってしまう側面もあります。
東アジア系の人たちは自己主張しないうえに暴力に訴えることもないので、どうしても下に見られるのです。私生活でもビジネスでも利用されてしまうことが多く、職場では雑用や嫌な仕事を押しつけられることが少なくありません。
パーティーやイベントでは壁の花のような状態で無視されてしまうこともしばしば。優等生は嫌われるのです。
■男の子はいじめや暴力の標的になってしまう
このような体験をしてきている東アジア系の人の中には、白人化しようと一生懸命になる人も少なくありません。アフリカ系のように、完全に分断された社会で生きようとする人もいます。
アメリカや欧州で実際に生活した人なら嫌というほど知っている事実として、東アジア系は結婚相手も友達もみんな東アジア系のことが多いのです。
また東アジア系男子の人生は困難だらけです。ほかの人種にくらべると小柄で体格が劣るため、いじめや暴力の対象になることが少なくありません。学校では病院送りになるレベルの暴力を振るわれることもあります。これは私の知人が体験した事実です。
いじめを避けるために、私立の学校に通わせることも珍しくありません。
これが日本のメディアではほとんど報道されない、東アジア系の生活の実態です。
谷本 真由美
https://news.yahoo.co.jp/articles/d6aaa087275dcc4ffc043260bd56e030a191585e?page=1
引用元: ・どの人種より学歴も収入も高いのに…日本人が知らない「理不尽な東アジア人差別」の実態 [12/10] [昆虫図鑑★]
期待するだけ無駄
同じスラブ系なのにロシアとウクライナが殺しあうんだから