高校卒業後、酪農の町から札幌へ
「出会った頃の印象は、きちんとあいさつするし、礼儀正しくて普通の若者という感じ。犯罪に関わるようなタイプではなく、むしろ性格は穏やかでフレンドリーでした」
男性によると、渡辺容疑者は北海道別海(べつかい)町出身。酪農や漁業などが盛んな人口約1万6000人(当時)の小さな町で育った。高校卒業後、親元を離れて約300キロ西に位置する札幌で暮らしていたという。
男性の記憶では、2人の出会いは2005年秋ごろ。時折、雪がちらついていた。ススキノ中心部にある「ニッカウヰスキー」の大看板からほど近い路上で、男性はガールズバーの店長として、渡辺容疑者は別系列のキャバクラ店のアルバイトとして「キャッチ」と呼ばれる客引きをしていた。
「当時僕は24歳だったと思います。優樹(渡辺容疑者)は少し年下で他店のキャッチでしたが、路上に立ちながらいろいろ話をしているうちに慕ってくれて。学校がどうのこうのと言っていたので、札幌で大学などに行っていたのかもしれません。友達は少ない印象でした」
口うまく、次々客を引き入れ
出会ってから約3カ月後。冬の寒さが最も厳しくなる頃だった。「優樹が僕のやっているガールズバーで『働かせてください』と言ってきたので、アルバイトとして雇うことにしました」
その店は既に閉店しているが、地上9階建ての雑居ビルの地下1階にあった。店内の床はガラス張りで、ミニスカートをはいた女性スタッフがカウンター越しに接客。飲み放題1時間3500円で、女性スタッフのドリンク料金などが加算されるシステムだった。
客待ちの列が絶えなかった人気店で、渡辺容疑者は空席を待つ客に酒をついだり、談笑したりすることもあった。ただ、業務は主に路上での客引き。厳しい寒さの中、連日路上に立った。茶色く染めた髪をワックスで固め、清潔感と軽快なトークで次々と客を引き入れたという。
「優樹は値段交渉がうまくて『お兄さん、安くしますよ。いくらにしますよ』という感じで、口がうまかった。時給は1100円。連れてきた客の数と会計金額に応じた『バック』(歩合)もありました。1日20人ほどの客を呼び込んでいたので、週5、6日の勤務で月収は20万円ぐらいだったと思います」
渡辺容疑者は約3カ月働いた後に店を辞め、間もなくして近くの雑居ビルでガールズバーをオープンしたという。
「僕も何度か行きました。共同経営だったようで、もう1人のオーナーは優樹がいたキャバクラの関係者で年上の男の人だったと思います。オープンから1年半くらいで閉店しました。それ以降はあまり会うこともなくなり、時々ススキノで顔を合わせるくらいでした」
ブランド品身につけ、雰囲気一変
ところがある日、久しぶりに会うと、渡辺容疑者の雰囲気は一変していた。男性の記憶では08年前後の出来事という。
「仕立てのいいスーツを着て、ブランド品を身につけていました。当時でも新車なら約1000万円する『BMWの7シリーズ』に乗っていて『金回りがいいんだな』と思いました」
客引きをしていた頃の面影はなく、男性は思わず「今、何をやっているの?」と尋ねた。すると、渡辺容疑者は「まあ、ちょっと」などと言葉を濁したという。
「普通なら『こんな仕事しています』と言うじゃないですか。ああ、ヤバイ仕事しているのかなと思いました」。それから数年後、ススキノで姿を見かけなくなったという。
現在、フィリピンの入管施設に収容されている渡辺容疑者。警視庁は特殊詐欺事件に関与したグループのトップとみて、窃盗容疑などで逮捕状をとって捜査している。全国で相次いだ強盗事件では「ルフィ」を名乗る指示役だった可能性があるとみて、日本への身柄移送後、特殊詐欺事件に続いて追及する方針だ。
現在、ススキノで飲食店を経営する男性は「優樹は元々強盗をするようなタイプじゃなかったので、ニュースを見て驚きました。今思えば、やましいことがあって札幌にいられなくなったのかもしれませんね。ススキノは狭い街ですから……」と思いを巡らせた。
毎日新聞 2023/2/5 10:00(最終更新 2/9 07:33) 1839文字
https://mainichi.jp/articles/20230204/k00/00m/040/221000c
引用元: ・「ルフィ」?の過去 雪降るススキノで客引き ある日を境に激変 [蚤の市★]
強盗するタイプじゃなくて指示役だろ
兼近の事件も売○斡旋で逮捕された兼近を雇って窃盗の実行犯にしてる
今回は闇バイトというシステムで凶悪化した事件だよな
犯罪者が犯罪者の弱味を握って操る
恥ずかしくて外歩けんだろ、フィリピン流?
ありったけの夢かき集めた結果
こういう風潮を創り出したヒカキンの罪は重い