https://www.yomiuri.co.jp/national/20230214-OYT1T50092/
冬や雨の日に車のエンジンルームに入り込んだ猫を逃がすため、乗車前にボンネットをたたくなどの対策を自動車業界が呼びかけている。
気づかずに走り出すと猫が犠牲になる恐れがある。
日産自動車(横浜市)が「猫バンバン」と名付けた普及活動は、SNSの投稿が100万件を超えるなど広がりを見せており、同社の担当者は「ちょっとした思いやりで救える命がある」と訴える。(日下翔己)
猫バンバンとは(画像)
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横浜市中区のマンション前の路上で昨年9月、「ニャー、ニャー」という猫の鳴き声を聞いた通行人が駐車車両の周りに集まった。
声が聞こえるのはボンネットの下。「出ておいで」と車の下から手を伸ばしても、猫は出てこなかった。
時間ほど格闘した末、地元の神奈川県警加賀町署を通して車の所有者に連絡。
ボンネットを開けると、エンジンルームの隙間から黒い子猫が顔を見せ、すぐに逃げた。救助した女性は「私も猫を飼っている。助かってよかった」と胸をなで下ろした。
日本自動車連盟(JAF)によると、猫は寒さや雨を避けようと、車体の下から暖かさの残るエンジンルームに入り込んだり、タイヤの上に座ったりする。
気づかずに発車すると、回転する部品に巻き込まれたり、驚いて飛び降りた際にひかれたりすることがあるほか、部品が壊れる恐れもある。
昨年は救出を求める出動要請が全国で1月に21件、6月に284件あった。
対策として、JAF神奈川支部は
〈1〉ボンネットをたたいて大きな音を出す
〈2〉エンジン始動直後に発進しない
〈3〉クラクションを鳴らす――などを挙げる。
猫が嫌がる刺激成分を含んだ「猫よけグッズ」を近くに置くのも効果的という。
自動車業界も啓発に力を入れる。日産は2015年から「猫バンバン」の活動を始め、専用サイトでロゴの無料ダウンロードや動画視聴ができるようにした。
「#猫バンバン」とタグ付けされた投稿などは1月25日現在、ツイッターとインスタグラムで100万件を超え、担当者は「多くの人に知ってほしい」と話す。
マツダ(広島県)も車の取扱説明書で、エンジンルームや車体床下に猫などがいないことを確認するよう求めている。
引用元: ・運転前「猫バンバン」広がる…自動車に入り込んだ小さな命救う対策、業界が呼びかけ「#猫バンバン」100万件超えも [煮卵オンザライス▲★]
野良猫が町からいなくなれば済む話