【東京】「消臭剤ない」非常ベル2回鳴らし ホテルのフロント呼びつけ　“80泊”超カスハラ男 自業自得の逮捕劇　大田区

東京・大田区のホテルで、わざと火災報知器のボタンを押して、従業員らの業務を妨害した疑いで逮捕された常連客の男。従業員を呼びつけるため、非常ベルを鳴らした”カスハラ”的な犯行だが、その目的は「消臭剤」だった。

額・首に”タトゥー”の男
職業不詳の久永小太郎容疑者（36）は、17日朝、取り調べを受けている警視庁蒲田署から、検察庁に身柄を送られた。うつろな目つきで、警察車両に乗り込む久永容疑者の額や首には、タトゥーが、ひときわ目立っていた。

久永容疑者は、今月15日夜、大田区蒲田のビジネスホテルで、火災報知器のボタン式スイッチを押して、警報器を作動させ、従業員の業務を妨害した疑いがもたれている。住所不定の久永容疑者は、ホテル暮らしをしているという。

現場のホテルも、頻繁に利用する常連客で、調べによると、去年6月以降、断続的に、80泊もしていたそうだ。しかし、ホテル側に、様々な要求をしたり、難題を吹っかけてきては、これまでにも、度々、トラブルになっていたとのこと。いわゆる”カスハラ”男だったのだ。

非常ベル2回 パトカー・消防車まで
事件当日の午後8時21分、久永容疑者は、火災報知器のボタンを押したという。ホテル側は、久永容疑者の”仕業”と判断し、非常ベルを止めて、「宿泊客が火災報知器を押した」と110番したとのこと。

すると、6分後の午後8時27分に、久永容疑者が、再び、火災報知器を鳴らしたという。ところが、他の宿泊客の女性が、「火災報知器が鳴っています」と警視庁に通報。その通報が、東京消防庁に転送されたことから、パトカーや消防車まで出動する事態となった。

当夜、この騒ぎがおさまるのに、およそ30分を要したという。蒲田署は、防犯カメラの映像解析を行うなどして、久永容疑者が、火災報知器のボタンを押したと断定し、翌16日、偽計業務妨害の疑いで、通常逮捕した。

「消臭剤なくなった、警察呼べ」

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