【ウクライナ侵略】ロシア軍向け弾薬の増産「52倍超」、超音速ミサイルや攻撃ヘリも…国営の軍産複合体トップ 米欧をけん制

ロシア国営で最大の軍産複合体「ロステク」の最高経営責任者（ＣＥＯ）、セルゲイ・チェメゾフ氏は１８日、
露国防省系のテレビ局ズベズダで、ウクライナを侵略するロシア軍向けの弾薬などの生産量に関し、
「５０倍超に増やしているものもある」と述べた。
音速の５倍（マッハ５）以上で飛行する極超音速ミサイル「キンジャル」を増産していることも明らかにした。

チェメゾフ氏は２４日で侵略開始から１年となるのを前にしたインタビューで語った。
侵略開始以降、グループを挙げて「２４時間態勢」に移行しており、
「Ｋａ５２」など攻撃ヘリコプターの年間生産量を従来の１６０機から３００機にすることが可能だとも主張した。

露軍は侵略の長期化で兵器や弾薬が不足している上、
米欧主導の対露制裁がロシアの兵器生産に打撃を与えていると指摘される。
チェメゾフ氏の一連の発言には、ウクライナへの軍事支援を続ける米欧をけん制する意図があるとみられる。
チェメゾフ氏は、プーチン大統領が旧ソ連の国家保安委員会（ＫＧＢ）に所属していた時の同僚だ。

一方、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は１９日、
軍の司令官らと会議を開き、最前線の戦闘状況について報告を受け、今後の対応を協議した。

ゼレンスキー氏は会議後のビデオ演説で、
露軍が攻勢を強めている東部ドンバス地方（ドネツク、ルハンスク両州）の情勢に関し
「露軍がドンバスで敗れれば、戦争でのウクライナの勝利を早められる」と述べた。
ドンバスで露軍を消耗させつつ、大規模な領土奪還作戦の準備を進める姿勢を強調した。

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