精神科医の和田秀樹氏が「幸齢党」設立「高齢者を元気にしたい」

2025年6月9日 21:47　東スポWEB

精神科医でベストセラー本「８０歳の壁」で知られる和田秀樹氏が９日、都内で記者会見を開き、政治団体「幸齢（こうれい）党」を設立し、７月の参院選に候補者を擁立すると表明した。

和田氏は「幸齢党宣言」（幻冬舎）を出版したばかり。党首に就任した和田氏は「私自身は政治にかかわる気はなかったが、ある種の怒りですね。『無駄な薬を減らしたい』『高齢者を元気にしたい』という２つの目標をもって政党を立ち上げました」と、現状の政治に不満があると訴えた。

参院選には比例代表の候補者を擁立する予定で、今のところは医療ライターなど５人が決定。候補者は１０人を集めないと政党としては選挙を戦えない制度になっており、「政治は参入障壁が高い。同志を集めて党として戦いたいと思っています」（同）と、候補者探しを加速させると話した。

著書「幸齢党宣言」には「人間を全身から診られる総合診療医を育成します」「国家予算で、薬を減らす研究をします」「年齢差別禁止法を制定し、施行します」「性表現の規制緩和により、高齢者が元気になる社会を目指します」など１０の提言が書かれている。これらが同党の基本方針になる。

展望について和田氏は「（当選は）多ければ多い方がいい。惨敗する可能性は十分あるが、怖いのは『医療改革は票にならないんだ』『高齢者を大事にする改革は票にならないんだ』と自民党、公明党に思われたら改革が１０年ぐらい遅れてしまう。そういうことにだけはならないようにしたい。われわれが票を持っているということをみんなに知ってもらいたい」と、説得力の持てる票数は獲得したいと話した。

今回、和田氏本人の立候補は見送るという。和田氏は現在、「エンジン０１文化戦略会議」の幹事長を務めており、規約で国政に立候補しないと決められているという。（略）

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