【国民】山尾志桜里氏の擁立見送り「戦う態勢を整え直すための決断」　玉木国民民主代表の発言詳報

国民民主党の玉木雄一郎代表は11日、参院選比例代表に擁立する予定だった山尾志桜里元衆院議員の公認を見送ったことについて記者団の取材に応じた。詳報は次の通り。

－－山尾氏の公認見送りの理由は

「すべての公認候補予定者はいずれかの段階で（正式な）公認に移行しなければならない。今日、両院議員総会で決定したのは山尾氏は公認候補予定者から公認には切り替えないということだ。その理由については、まず擁立をしたのは、（山尾氏は）わが党の憲法調査会に多大な貢献をいただいたし、これまでの経歴を見ても、政策能力に大きく期待をした」

「もちろん、過去にさまざまなことが取り上げられたが、どんな人にもチャンスを与えるというのが私たちの政治姿勢だ。そういった観点から擁立をしたが、正直、有権者、全国の仲間、支援者、こういった方々から十分な理解と信頼が得られないと判断をした。その意味では、擁立した代表の私にも責任がある。擁立の経緯、そして公認候補予定者から公認に移行しない理由については有権者や地方議員を含めた仲間、支援者にしっかりと説明をしていきたい」

街頭、都道府県連から厳しい声

－－理解が得られなかったのはどの部分か

「この間も全国幹事長会議をやり、10日にも全国地方議員の会をやり、丁寧に意見を聞いてきた。その中からは街頭でも厳しい声があり、なかなか選挙戦を積極的に展開できないという厳しい声をすべての都道府県連からもいただいた。多くの地方議員からもいただいた。その意味では、改めて一丸となって戦う態勢を整え直すという意味で今回の決断に至った」

－－両院議員総会は何時からか

「午後5時からだ」

－－そこで決まったのか

「はい。もちろん他の案件もあったが」

－－12日発売の週刊文春は見ていないのか

「見ていない。私も見ていなかった」

－－（記者が、山尾氏のことを取り上げた文春のゲラを出す）事務所にコピーを渡したが、見てないのか

「見ていない」

－－この影響はないか

「全くない」

－－10日の山尾氏の会見は山尾氏の申し出か、それとも国民民主がやるように求めたのか

「会見でも何回かお答えしたが、疑問があればしっかり答えるべきだということは私からも会見で何度も申し上げているし、『いろんな声が来ているよ』ということは本人にも伝え、しっかり会見すべきだと私からも伝えてきた」

会見場は党の事務局で

－－国会内の会場は誰がとったのか

「それは党の事務局でとった。あの時点では公認候補予定者なので、最低限の便宜を供与した」

－－会見で疑問が払拭できなかったということだが、どういうところが払拭できなかったのか

「10日の会見を受けて、今朝両院議員懇談会を行い、所属議員の話を聞いた。そういう中でこれから東京都議選や参院選を控えている中で選挙を展開することが極めて厳しいという声や、さまざまな問い合わせがあり、答えることがなかなか難しいという声も多数いただいた。その意味では有権者、また地方議員を含む仲間や支援者の理解と信頼を得るには至っていないという判断で今回の決断に至った」

－－理解と信頼とは山尾氏の過去の不祥事のことか

「そういう声が多かった。（会見で）精いっぱい、質問が途切れるまで答えていた姿勢は、私は誠実に取り組んだと思ったが、なかなか明確に答えにくい点があったことも多分事実なんだと思う。ただ、そのことをどのように有権者や仲間が思うのかという結果なので、午後5時に改めて両院議員総会で衆参の仲間にはかった結果、やはり理解と信頼を得るには至っていないということで決断した次第だ」

「いろんな過去は誰にでもある。そんな中で常に挑戦できる、再チャレンジのチャンスを用意することも政治の仕事だ。ただ、今回はその理解と信頼を得るには至らなかったと認識している」

批判は受け止める

－－山尾氏の擁立には慎重論がある中で、10日の会見の翌日に公認取り下げとなったことは

（略）

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