【国連】「米国は共犯者だ」安保理会合でイランが非難　イスラエル「空疎な言葉では…」と正当性強調

【ニューヨーク＝本間英士】イスラエルによるイランの核関連施設などへの空爆を受け、国連安全保障理事会は13日、米ニューヨークの国連本部で緊急会合を開催した。イラン側はイスラエルの攻撃を国際法違反と非難し、イスラエルを支援する米国に対しても「共犯者だ」と批判。イスラエル側は「空疎な言葉ではイランを止められない」として空爆の正当性を強調した。

イランのイラバニ国連大使はイスラエルの攻撃を「国連も含めた国際秩序そのものへの攻撃だ」と非難し、「米国の共謀は疑いようがない」と主張。「イスラエルの行為は国際法と国連憲章違反だ。安保理は即座にこの侵略行為を止める必要がある」と述べた。

これに対し、イスラエルのダノン国連大使は空爆の意図について、「イランの核計画を解体し、イスラエルを破壊する能力を無効化するため」と主張。「イランは戦争の準備を進めている。イスラエルだけではなく、世界全体への脅威を防ぐために行動した」と説明した。

米国の担当者は「全ての主権国家には自国を守る権利がある。イスラエルも例外ではない」と擁護。イスラエルが実施した空爆については「事前の攻撃通知は受けたが、軍事的関与はなかった」と述べた。ロシアや中国などはイランを擁護した。