警察庁によると、2023年の行方不明者数は9万144人。コロナ禍以降、その数は毎年増加しています。年齢層別では10歳代の行方不明者数が最も多く1万7732人。9歳以下では、1000名前後の子どもが毎年全国で行方不明になっていることが分かります。
セコムIS研究所のチーフ研究員・舟生岳夫さんは、「子どもの連れ去りは、決して他人ごとではない」と語ります。
「昔は身代金などの要求でお金持ちの子どもを誘拐するケースが多かったのですが、最近はいたずら・監禁など子ども自身への関心による犯罪が増えてきました。保護者の皆さんは、全ての子どもがターゲットになっているのだという危機感を抱いてほしいです」
◆連れ去り被害は、夕方の時刻が最も多い
子どもの連れ去りが最も多い時間帯は外が暗くなり、周りからも見えにくくなる夕方だと言います。
「子どもたちは下校や通塾のため、一人で過ごすことが多い時間です。冬の方が暗くなるのが早いですが、夏は子どもが薄着になり、連れ去り犯を刺激しやすくなります。明るい時間帯でもターゲットになりやすいので注意しましょう」
連れ去り場所は、都市部の人目がある地域よりベッドタウンなどの住宅街が多いそう。人目が多いと子どもに声を掛けづらいですが、閑散とした道路では声が掛けやすいと言います。
このほか、スーパーなども連れ去り場所として選ばれることが多く、過去には、スーパーのトイレに子どもを連れ込み、リュックに入れて連れ出したケースもありました。
「習い事で外が真っ暗になるような時間帯は、保護者が子どもを迎えに行くと安心できますね」
◆子どもの連れ去りで使用される4つの声掛けパターン
連れ去りの犯行手口について、舟生さんは「子どもが自分から付いてくるように声を掛け、車に乗せて立ち去ることが多い」と語ります。車に乗ると周囲から状況が分かりにくくなり、チャイルドロックを掛ければ車の扉を中から開けられなくなるからです。
「知らない人の車には、絶対に乗らないように約束しましょう。その上で、不審者が子どもを連れ去る際は次のような声掛けが多いことも知っておきましょう」
▼子どもの連れ去り声掛けパターン
1. 好きなもので誘う
キャラクターグッズなどを見せて「たくさんあるから、分けてあげる」などと誘い出す
2. 困っているふりをする
「道に迷った」「おなかが痛い」などと助けを求める
3. 「モデルにならない?」と声を掛ける
「かわいいから写真を撮らせて」「モデルになれるから事務所に行こう」と声を掛ける
4. 緊急事態を装う
「お母さんが事故に遭って病院に運ばれたから、連れて行ってあげる」などと誘い出す
「グッズで誘う手口は、小学校低学年までに特に多く見受けられます。カバンにキーホルダーなどをぶら下げていると、『私はこのキャラクターが好きです』と公言しているようなもの。連れ去りに利用されることがあるため注意が必要です。
高学年になると、保護者の緊急事態を装ったり、モデルにならないかと声を掛けられたりする事案が増えてきます。子どもたちは普段から、『困っている人に親切にしましょう』と教わっているので、助けを求められると応じてしまうことが多いんです。
中高生は、SNSなどで知り合いになった相手に誘われるケースもあります」
いずれにしても、連れ去り犯は相手が冷静に判断できない状況を作り出すことにたけているため、注意が必要です。
◆服装が乱れている子は連れ去りのターゲットになりやすい
続けて、「連れ去り被害に遭いやすい子どもにも特徴がある」と舟生さんは言います。
「ズボンからシャツがはみ出ていたり、服装が乱れたりしている子は、隙があるように思われるのでターゲットになりやすいです。
あとは周りに関心がない子。ゲームやスマホに夢中で、変な人が近づいても気付かない。すると、急に声を掛けて子どもを驚かせ、冷静な判断ができない状態が作りやすいんです」
連れ去られる子どもの男女比は、「年齢が低いほど、差はなくなる」そう。
「男の子の保護者は警戒心が薄く、子どもが無防備なことが多い。年齢が下がれば下がるほど男の子もターゲットにされやすい傾向があります」
◆連れ去り予防は、「友達と一緒に下校すること」
連れ去りを予防するためには、どんな方法があるのでしょうか。1つは、友達と一緒に下校することです。
※以下引用先で
https://news.allabout.co.jp/articles/o/95777/
All About7/19
引用元: ・【日本】9歳以下の行方不明者、年間1000人。わが子を“連れ去り犯”から守るために親にできること [七波羅探題★]
ホント注意しないとな

