1: 蚤の市 ★ 2023/03/06(月) 13:11:00.31 ID:nYEdMWL69
ペットボトル、食品容器、電化製品?。生活にあふれるプラスチックが捨てられ、海に流れて粉々の「マイクロプラスチック」になります。近年、レジ袋有料化をはじめ流出防止の関心が高まっていますが、実際に私たちの体にどう影響するのかは、よく分かっていません。マイクロプラスチックと高脂肪の食事が組み合わさると、糖尿病や脂肪肝が悪化するというマウスでの実験結果を、２月、京都府立医大、京都大のグループが米科学誌に発表しました。 （森耕一）
石油から作られるプラスチックは軽くて丈夫です。ただ、丈夫すぎるのかもしれません。世界で、年間八百万トンのプラスチックが正しく処理されず海に流れ出ているという研究もあります。漂っているうち、紫外線を受けてもろくなり、潮の流れで細かく砕かれるものの、プラスチックに変わりはありません。木や紙なら、微生物の力で分解され土に返りますが、プラスチックは同じプラスチックのまま何百年も存在し続けるのです。
五ミリ以下の細かなものが、マイクロプラスチックと呼ばれます。魚が食べて体内に残り、それを私たちが口にすることもあります。海を経由する以外に、歯磨き粉や洗顔料に小さなプラスチックの粒が入っている場合もあり、ペットボトル飲料中にも微量のマイクロプラスチックが入っているという研究もあります。空中を飛散して人間が吸い込むこともあります。
◆難しい評価
二〇一九年には、オーストラリアの研究チームが「世界の人々が一週間にクレジットカード一枚分に相当する五グラムものマイクロプラスチックの粒子を摂取している可能性がある」と発表しました。地域や食生活によって差がありますが、研究では、水道水やペットボトル飲料、貝、ビール、塩などさまざまなものからプラスチックが検出されたと報告しています。
ただ、研究チームの高野裕久・京都大教授は「われわれの体にどれだけマイクロプラスチックが入ってきているか評価するのは、現状では難しい」と指摘します。水中や魚の体内の微量なプラスチックの測定や推計は難しく、危機が叫ばれている問題ですが、基本的なことも分かっていないのが現実です。
研究では、内科医や環境の専門家らが、マウスがマイクロプラスチックをのみ込んだとき、消化管の中で何が起きているかを調べました。その結果、高脂肪な食事とマイクロプラスチックを同時に摂取すると、糖尿病や脂肪肝の症状が特に悪化することが見えてきたのです。
実験では、脂肪の多い食事に加え、一リットルあたり一ミリグラムのポリスチレンの微粒子が入った水をマウスに四週間与えました。ポリスチレンは発泡スチロールなどの素材で、この濃度は他の研究でペットボトル飲料内に含まれるとされたプラスチックに近い量です。
プラスチックの粒はマウスの小腸の表面で一定期間とどまっていることが確認されました。すると、マウスの小腸の壁面で強い炎症が起こり、絨毛（じゅうもう）とよばれるひだの構造が荒れた状態になりました。高脂肪の餌を与え続けると糖尿病や脂肪肝の症状が現れますが、プラスチック粒を与えると血糖値や血中の脂肪濃度がより上昇しました。さらに、小腸の表面を覆う保護物質の層が薄くなっていることも確認しました。この状態になると、本来腸で吸収されないはずの物質や、有毒な物質まで吸収されてしまいます。
◆組み合わせ
脂肪の多い食事だけでも、腸表面では炎症が起こりやすくなりますが、実験では、マイクロプラスチックが加わることで、さらに悪化しました。一方で、なぜ二つが組み合わさると悪くなるのかは分かっていません。高野教授は「微粒子が他の物質と組み合わさって、影響が大きくなることはこれまでにも観察されてきた」と話します。例えば、大気中に花粉と微小粒子状物質「ＰＭ２・５」が同時に存在すると、花粉だけのときよりも花粉症が悪化することが分かっています。
今回の実験では、マイクロプラスチックが腸管を通り抜けて体内の他の部位に届くことは確認されませんでした。プラスチックが食事や呼吸によって肝臓や筋肉、生殖器などに影響を及ぼす可能性を指摘する海外の研究もありますが、はっきりしない点が多いといいます。
グループでは、今後もプラスチックの種類や濃度を変え、より詳しく影響を調べることにしています。京都府立医大の岡村拓郎・病院助教は「マイクロプラスチックは私たちの環境にたくさんあるだけに影響を慎重に評価していきたい」と強調します。一方、すでに海中にはマイクロプラスチックが漂い、その回収は困難です。高野教授は「地道に廃棄を減らしていくしかない。この研究がそのメッセージになってほしい」と話しています。
石油から作られるプラスチックは軽くて丈夫です。ただ、丈夫すぎるのかもしれません。世界で、年間八百万トンのプラスチックが正しく処理されず海に流れ出ているという研究もあります。漂っているうち、紫外線を受けてもろくなり、潮の流れで細かく砕かれるものの、プラスチックに変わりはありません。木や紙なら、微生物の力で分解され土に返りますが、プラスチックは同じプラスチックのまま何百年も存在し続けるのです。
五ミリ以下の細かなものが、マイクロプラスチックと呼ばれます。魚が食べて体内に残り、それを私たちが口にすることもあります。海を経由する以外に、歯磨き粉や洗顔料に小さなプラスチックの粒が入っている場合もあり、ペットボトル飲料中にも微量のマイクロプラスチックが入っているという研究もあります。空中を飛散して人間が吸い込むこともあります。
◆難しい評価
二〇一九年には、オーストラリアの研究チームが「世界の人々が一週間にクレジットカード一枚分に相当する五グラムものマイクロプラスチックの粒子を摂取している可能性がある」と発表しました。地域や食生活によって差がありますが、研究では、水道水やペットボトル飲料、貝、ビール、塩などさまざまなものからプラスチックが検出されたと報告しています。
ただ、研究チームの高野裕久・京都大教授は「われわれの体にどれだけマイクロプラスチックが入ってきているか評価するのは、現状では難しい」と指摘します。水中や魚の体内の微量なプラスチックの測定や推計は難しく、危機が叫ばれている問題ですが、基本的なことも分かっていないのが現実です。
研究では、内科医や環境の専門家らが、マウスがマイクロプラスチックをのみ込んだとき、消化管の中で何が起きているかを調べました。その結果、高脂肪な食事とマイクロプラスチックを同時に摂取すると、糖尿病や脂肪肝の症状が特に悪化することが見えてきたのです。
実験では、脂肪の多い食事に加え、一リットルあたり一ミリグラムのポリスチレンの微粒子が入った水をマウスに四週間与えました。ポリスチレンは発泡スチロールなどの素材で、この濃度は他の研究でペットボトル飲料内に含まれるとされたプラスチックに近い量です。
プラスチックの粒はマウスの小腸の表面で一定期間とどまっていることが確認されました。すると、マウスの小腸の壁面で強い炎症が起こり、絨毛（じゅうもう）とよばれるひだの構造が荒れた状態になりました。高脂肪の餌を与え続けると糖尿病や脂肪肝の症状が現れますが、プラスチック粒を与えると血糖値や血中の脂肪濃度がより上昇しました。さらに、小腸の表面を覆う保護物質の層が薄くなっていることも確認しました。この状態になると、本来腸で吸収されないはずの物質や、有毒な物質まで吸収されてしまいます。
◆組み合わせ
脂肪の多い食事だけでも、腸表面では炎症が起こりやすくなりますが、実験では、マイクロプラスチックが加わることで、さらに悪化しました。一方で、なぜ二つが組み合わさると悪くなるのかは分かっていません。高野教授は「微粒子が他の物質と組み合わさって、影響が大きくなることはこれまでにも観察されてきた」と話します。例えば、大気中に花粉と微小粒子状物質「ＰＭ２・５」が同時に存在すると、花粉だけのときよりも花粉症が悪化することが分かっています。
今回の実験では、マイクロプラスチックが腸管を通り抜けて体内の他の部位に届くことは確認されませんでした。プラスチックが食事や呼吸によって肝臓や筋肉、生殖器などに影響を及ぼす可能性を指摘する海外の研究もありますが、はっきりしない点が多いといいます。
グループでは、今後もプラスチックの種類や濃度を変え、より詳しく影響を調べることにしています。京都府立医大の岡村拓郎・病院助教は「マイクロプラスチックは私たちの環境にたくさんあるだけに影響を慎重に評価していきたい」と強調します。一方、すでに海中にはマイクロプラスチックが漂い、その回収は困難です。高野教授は「地道に廃棄を減らしていくしかない。この研究がそのメッセージになってほしい」と話しています。
東京新聞 2023年3月5日 07時35分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/234717
引用元: ・微小プラ 糖尿や脂肪肝悪化？ 人体への影響解明目指す 食べ物経由し体内へ 空気中に飛散の可能性 [蚤の市★]
2: 新規スレ立て人募集 社説＋の募集スレまで 2023/03/06(月) 13:11:34.27 ID:22PZGu8i0
やばいぢゃん
3: 新規スレ立て人募集 社説＋の募集スレまで 2023/03/06(月) 13:11:34.40 ID:djGFQLoL0
しかし日本は長寿
4: 新規スレ立て人募集 社説＋の募集スレまで 2023/03/06(月) 13:11:37.03 ID:PCtNXCbO0
いい大学行っていい会社に就職しなさい。そうすれば年功序列で一生安泰だから。
