「８千歩以上を週１～２日」１０年後の死亡リスク大きく低下…増やしても効果同じ

一定のウォーキングが１０年後の死亡リスクを下げる研究結果が出た
チームの井上浩輔・京大助教（社会疫学）らは米国の健康調査データを基に、２０歳以上の男女３１０１人（平均５０・５歳）の歩数や年齢、性別、病歴などと、１０年後に心筋 梗塞こうそく や脳梗塞などで死亡するリスクを解析した。

その結果、１日８０００歩以上を週１日も歩かない人に比べ、週１～２日歩く人の１０年後の死亡リスクは１４・９％低く、週３～７日歩く人で低下した死亡リスク（１６・５％）と、ほぼ同じだった。

歩数などの条件を変えて比べても「週１～２日、１日８０００歩」の健康への効果は「週３～７日、１日１万歩」と同等で、逆に６０００歩を超える日が全くないと死亡リスクは大きく上昇した。

北岡裕章・高知大教授（老年病・循環器内科学）の話 「歩数と健康の関係に科学的な根拠を与え、少しでも歩く方が良いことを分かりやすく示した成果だ。歩行に加えて生活習慣、持病、年齢やフレイルなど個人差も考慮し、バランスや筋力を保つ運動を組み合わせるなど、より効果的な方法を考えるきっかけにもなるのではないか」

読売新聞　2023/04/01 20:15
https://www.yomiuri.co.jp/medical/20230401-OYT1T50238/

カルシウムサプリで心筋梗塞リスク2倍
https://medical-tribune.co.jp/kenko100/articles/120529525375/

ドイツ・がん研究センターが35～64歳の住民2万3,980人を11年間追跡調査
食事によるカルシウム摂取は多いほうが心筋梗塞のリスク31％低下した。
だがサプリメントによるカルシウム摂取は、心筋梗塞リスクが1.86倍に上昇。
特にカルシウムのみのサプリメントを摂取している人は2.39倍とさらにリスクが上がった

サプリメントからのカルシウム摂取は動脈にプラークが蓄積し心臓にダメージ
https://www.healthy-pass.co.jp/blog/20161019-2/

アメリカのジョンズ・ホプキンス大学が45～84歳の成人男女5,448名を10年間追跡調査
カルシウムサプリメントを摂っている人は冠動脈石灰化リスクが10年間で22%高まった。
また食事由来のカルシウム摂取は腎臓結石のリスクを低下させるが、カルシウムサプリではリスクが増加する可能性がある。