これを受け幹事社のテレビ朝日が、「質問は全社で1度ということなので、幹事社からまとめてお聞きします」と切り出し、ナフサ不足やガソリン補助金、補正の財源などをまとめて質問した(1分間)。残り7分は、再び首相が紙を見ながら喋りまくった。会見時間18分のうち17分は高市首相の演説だ。
首相会見は、権力者が言いたいことを一方的に喋りまくる場なのか。発信なら、ホームページでも所信表明でも首相は様々な手段がある。
会見は、異なる視点からの問いかけに答える場である。言葉に耳を傾け、説得力ある答えが返せるか、政治家としての力量を示す舞台ではないのか。
記者の聞きたいことは国民の関心事でもある。有権者に代わって権力者に「問いただす」のが記者会見で、首相は内外に説明責任を果たすことを求められている。
外国特派員やフリーの記者にとって記者会見は政権に直接問いかける貴重な機会だ。だが常駐記者は「会見」以外に「懇談」「レクチャー」「囲み取材」など取材の機会はいくらでもある。記者会見で聞くより、裏の取材で本音を聞けばいい、という記者は少なくない。高市首相になって記者会見は減った。「きちんと会見をしてもらおう」と主張する社はあるが、記者クラブの総意として、まとまりそうになく、官邸側に申し入れすることはないだろう、という。
「官邸取材が許されるのは内閣記者会だけ、これが官邸の基本方針。首相会見や金曜日の官房長官会見は『外にも開いている』という世間向けのポーズにすぎず、事実上、自由な取材は認めていない、というのが実態だ」
官邸取材が長かったOB記者はいう。
内閣記者会は官邸に部屋を持ち、出入り自由の記者証を与えられ、存分な取材機会がある。「この特権を手放せない。記者会に所属する大手メディアは官邸の意向に逆らえない」という。ことばを変えれば、官邸を敵にまわして取材する自信はない、ということだろう。
金曜日午後の会見だけ出席が許される西村記者は、会見が終わった後、何も知らず常勤記者に混じって別部屋に入ろうとしたことがある。ところが報道課の職員に「ここには入れません」と阻まれ、クラブ記者だけの特別な懇談があることを知ったという。
引用元: ・質問は1問だけ、あとは高市総理の演説…海外記者が激怒した「官邸記者クラブ」の呆れた実態 [バイト歴50年★]
報道の自由(笑)

