サムスンのスマート冷蔵庫を使う韓国の一部ユーザーが、「SmartThings」のソフトウェアアップデートで思わぬ被害に遭った。ZDNet Koreaなどの報道によると、冷蔵庫が機能停止して冷えなくなり、食品が傷んだと訴えるユーザーもいる。
https://japan.cnet.com/storage/2026/09/25/680b2f621c379e34794f01bed0ec6e27/e6e9d026-cd8f-416c-ac82-197a020b42ce.jpg
サムスンのAI冷蔵庫 提供:Samsung
サムスンは問題への対応を進めているとしているが、不具合が起きたタイミングは最悪だった。韓国の重要な行事である秋夕(チュソク)の連休が9月24日に始まる、わずか数日前だったのだ。
サムスンの担当者は、コメントの依頼にすぐには回答しなかった。
サムスンはSmartThings製品のコミュニティーページで、22日に社内テスト用のソフトウェアを誤って顧客に配信した結果、「一部のお客さまの冷蔵庫で、電源や画面に関する異常な症状」が発生したと説明した。投稿によると、同社のサービスセンターを通じた緊急対応を最優先で進めているという。
フォーラムでは、修理対応が秋夕の連休明けの29日以降、さらには10月になると案内されたと不満を訴えるユーザーもいた。あるユーザーは「食べ物が全部腐ってから確認しに来るというのか」と書き込んだ。
報告の大半は、同社の4ドアAI冷蔵庫「Bespoke」の比較的新しいモデルに集中しているようだ。Bespokeシリーズは家電を無個性な金属の箱から、好みに合わせてカスタマイズできるインテリジェントな暮らしの道具へと変える製品群としてアピールされてきた。これまでのところ、韓国以外でサムスンの冷蔵庫に同じ問題が発生したとの報告はない。
(壊れた)モノのインターネット
スマートフォンの「文鎮化」も不便だが、冷蔵庫が動かなくなれば衛生上の危険につながる。「壊れたモノのインターネット」と言える事態だ。
スマートホーム機器は暮らしを大いに便利にしてくれる。しかし、インターネットにつながる家電のソフトウェアに不具合が起きると、ストレスや時間の無駄につながりかねない。Wi-FiやAIを搭載するスマート家電には、個人データの売却といったプライバシー侵害のリスクに加え、ハッカーによる直接的な危険もある。オンラインにつながっているだけで標的になりやすく、スマートフォンやPCのように継続的なセキュリティーアップデートを受けられないため、危険にさらされやすい。
COMMENTARY解説
「食べ物が全部腐ってから確認しに来るというのか」とユーザー。
連休を迎える家庭に刺さり、サムスンは居心地が悪そうだ。
連休明けの修理対応次第で、受け止めが変わるかもしれない。
原因は22日に社内テスト用のソフトウェアを誤って配信したことで、更新の仕組みそのものより配信前の確認体制が問われる形になった。冷蔵庫は止まると食品に直結するため、スマホの不具合とは重みが違う。とりわけ連休直前という時期に、修理が29日以降、さらには10月と案内されたと訴えるユーザーもいて、それが不満につながったとみられる。韓国以外での報告は今のところないが、修理の進み方や再発防止の説明次第で、スマート家電への見方が変わっていくかもしれない。
VOICESネットの声
8月には、Petlibroのペット用自動給餌器のユーザーから怒りの声が上がった。アプリの障害で機器が使えなくなり、同社が約束した復旧時期を過ぎても利用できなかったためだ。旅行中のユーザーの中には、自宅に残したペットが餌を食べられずにいたことに気付いた人もいた。同社は状況を公表したが、修正を実施したとの発表から数日たっても問題が続いたというユーザーもいて、反発はさらに強まった。
スマート技術は近年、効率も信頼性も向上している。それでも、不具合の原因を突き止めるのは大変な作業だ。原因は自宅のWi-Fiかもしれないし、ソフトウェアやファームウェアの更新かもしれない。単に機器そのものが古くなったせいかもしれないのだ。
冷やす機能は旧来のままにしとけよ
普通の冷蔵庫でいいだろ
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